島根県高校野球
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2025/06

25

第107回
選手権島根大会
Eブロックの見所

こんばんは。管理人のジョーです。

 

今日からは折り返して江津会場のブロックですね。

 

この記事では第2シード大社のいるEブロックの各校を紹介します。

 

 

 

【Eブロック】

Eブロック組み合わせ

Eブロック組み合わせ

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【見所】

 第2シードの大社と県内一の投手を擁する浜田の一騎打ちの様相だ。大社がチーム一丸となって好投手攻略に挑む。

 

 

 

 

 

20.大 社

 

秋:2回戦 春:準優勝 出雲:4強

 昨夏甲子園を沸かせた際にベンチ入りして活躍した選手が中心のチームだ。甲子園出場によるチーム作りが遅れた影響か、秋は津和野に主導権を完全に握られる展開となり猛追するも敗れた。春は準々決勝で秋王者の出雲商業を撃破。準決勝では三刀屋からサヨナラ勝ちを掴み取った。投手陣が中々失点しない強さを見せた。しかし、決勝戦では序盤の守備のミスが試合を決めてしまい課題を残した。出雲地区大会では初戦で春8強の出雲と対戦し、これを退けて力を見せた。山陰大会の鳥取城北戦では速球対策とタイブレークの競った際の守備に課題を残した。

 今年代も例年通り1〜2点差で競り負けることが多く課題である。先制点を死んでも奪って主導権を握ること、雑な守備をしないこと、1点を積み重ねる攻撃をすること、そして何より昨夏甲子園に行ったチームのような死ぬ気で向かってくる怖さが毎試合で見えてくれば甲子園に行くことができる可能性は充分にある。一戦必勝で相手に向かっていき、決して一時的な旋風ではなく実力で強いチームだと証明できるか。

 2年生の長畑廉、堀江凌と3年生の石橋、渡邉の4枚看板である。春以降エースナンバーを背負う長畑廉は140km/hを超える速球を投げるが、きれいにまとめようとしているせいか怖さが足りない。もっとがむしゃらな強さや怖さが出てくるかが今夏に向けた課題だ。堀江凌は変則投手で長畑廉とタイプの違う好投手だ。特に大会序盤から中盤の振り回す打線に対しては鍵を握る投手ではないだろうか。石橋は昨秋はエースナンバーを背負った。春は腰の故障で出遅れたが出雲地区大会から復帰した。130km/h中盤の速球と高低差の幅のある投球が武器だ。右打者のアウトコースへの制球を磨くことが夏に活躍する鍵となる。渡邉は制球が良く簡単に捉えられない投手だ。短い回をしっかりと抑えてくれる。その他にも130km/h中〜後半の速球を投げる西本なども緊急時に備える。

 守備は春以降、雑なプレーが要所要所で見えた。春の準決勝と決勝戦では失策になってはいないが送球のラインが逸れることが多く見えた。また、グラブが中途半端に下から出てイレギュラーを簡単にトンネルしたり、ホーム併殺で一塁のカバーが雑になったりするなど投手ががっくりするミスが多い。好投手との対戦が続く今大会では必ず修正できていないと甲子園には行けない。

 昨夏の甲子園を経験した選手達がチームを牽引する。注目打者はいないだけにチーム一丸となって相手投手の嫌がる攻撃を徹底して1点1点と積み重ねていくことが大切だ。走塁が上手く得点源となっている。足を使った攻撃が主体となっているが送りバントも使う。春以降見ていると送りバントを1球で決めて欲しい時に決められない所に伸び代を感じる。

 また、今年も相手投手に好投手が多いことから接戦が多くなると考えられる。その中で無死又は1死での3塁走者は100%で得点に繋げることが鍵となる。そのために夏に準備してきた攻撃パターンを全て使ってしぶとく強く戦い抜きたい。スイングで言うと昨年のチームよりもスイングに柔らさかがあることが持ち味だ。反面、大社が代々弱点の速球対策が鍵を握る。特に、浜田の山田、石見智翠館の住田、開星の持田らと対戦するならば皆140km/h超えの速球を持っているため140km/h中盤を打てるようにしておきたい。また、石見智翠館の好左腕、蘭がいるため左投手対策も必要だ。とにかく先制点を奪って主導権を取れば持ち味の後半の粘り強さが生きるだけに死ぬ気で先制点を取りに行け!

 

 

 

 

 

21.出雲西

 

秋:2回戦 春:2回戦 出雲:2回戦

 部員不足に苦しみながらも単独出場を維持している。秋は三刀屋、春は松江高専、出雲地区では大社にいずれも5回コールド負けを喫している。まずは9回まで試合をすることが眼前の目標となる。

 陰山、槙野、石楚の右腕3投手を出雲地区大会では登板させていた。エースナンバーを背負う石楚はインステップして投球するのが特徴だ。槙野はトルネード投法で投げてくる。陰山は緩い変化球が持ち味だ。球が速い投手はいないので、せめてストライクを先行させていきたい。

 出雲地区大会では大社の投手陣に僅か一安打に抑え込まれた。出雲地区大会で対戦した大社が相手だけに、まずは1点奪うことが目標だ。

 

 

 

 

 

22.浜 田

 

秋:2回戦 春:16強 石見:中止

 昨年代でエースを務めた山田、強打者の湯浅、俊足巧打の福間と主力選手が残るチームだ。三連覇を狙った秋は初戦で開星と対戦。序盤に大量点を許したが、田村の本塁打などで同点に追いつくもサヨナラで敗れた。春は2番手投手育成のために江本に託した。初戦の平田戦は投手戦の末に敵失と真田の一打で勝利する。しかし、3回戦で再び開星と対戦。序盤から小刻みに得点を奪われると中盤に大量失点し6回コールド負けと圧倒された。

 県内ナンバーワン右腕と目されるエースの山田に注目が集まる。右上から秋時点で140km/h中盤の速球を投げていたので、恐らく現在では150km/h程度の速球を投げてくるだろう。変化球は鋭いスライダーと落ちる球が基本で、開星はベルト近辺の直球を上手く打ち返していた。制球が課題で、ストライクが先行するかどうかが鍵を握る。秋以来公式戦での登板機会が無いため約1年経ちどのくらい成長しているかが楽しみだ。

 2番手の江本は春に成長した姿を見せたが、山田との実力差は大きい。平田を相手に完封するなど最低限の実力はつけてきた。右上から直球とスライダーを軸に組み立てる。しかし、懸念点があり山田とフォームが酷似しておりタイプが似すぎているため継投する旨みが無い。3番手となると更に実力差があるため出しにくい…と全体的な投手陣という評価では厳しいものがある。組み合わせも厳しい所と連戦になることが予想されるだけに山田に掛かる負担がとても大きくなると考えている。

 湯浅、山田、田村のクリーンナップはとても力があり、その前の1番を打つ俊足の福間を出塁させると厄介となる。クリーンナップが秋の開星戦でも全ての得点と打点を挙げている。近年よりも打者の左右のバランスは良いが、左右の投手との相性の捉え方に疑問が残る采配もあった。反対に下位打線が秋・春と例年よりも弱かったため、どちらかと言うと守りのチームにされた方が嫌だろう。上位打線の力のある打者は左右共に引っ張り傾向が強く、強振で振ってくる印象であった。春は初戦の平田の右下手の変則に苦しみ、開星戦でも1得点と得点力不足に陥っていた。石見地区大会中止で久しぶりの試合となるので仕上がり具合をチェックしておきたい。

 

 

 

 

 

23.松江農林

 

秋:2回戦 春:2回戦 松江:1回戦

 秋は松江南、春は開星、松江地区では松江商業に敗れており今代初勝利を狙う。

 開星戦で好投した左腕の山田と右腕の小林を軸として緊急時には門脇も登板が可能だ。山田は直球は遅いが、更に緩い変化球を用いて投球する。小林も球は遅いもののテークバックを小さく取りタイミングを崩そうとしている。敗れた3試合は全て5〜6失点と失点が多いので、まずは失点を最小限に抑えられるかどうかが鍵となる。

 門脇、糸川、園山が昨夏を経験しており、特に門脇は昨夏から1番に座り続け鍵となる打者だ。しかし、今代は3試合27回で僅か2得点と打線が苦しんでいる。相手は好投手を擁しているが何とか得点する工夫を見せて欲しい。

 

 

 

 

 

明日はFブロックの各校を紹介します。お楽しみにお待ちください。