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こんばんは。管理人のジョーです。
第106回全国高等学校野球選手権島根県大会もいよいよ明日は準決勝です!
準決勝の見所を掲載します。
【準決勝以降】

第106回選手権島根大会準決勝以降の組み合わせ
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1.大 社 対 開 星
大 社
○勝ち上がり
1回 対 益 田 11対1 5C
2回 対 松江高専 7対0 7C
3回 対 出雲工業 5対0
準々 対 出雲商業 3対1



大社 データ
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大社はこれまで全ての試合で先制点と追加点を奪い主導権を握った試合運びをできている。特にディフェンスが素晴らしく、馬庭、岸、山本、石橋の4投手を中心に4試合30回で僅か2失点、失策も僅かに1と堅実な野球を実現できている。特に馬庭は4強進出校のエースの中では県内ナンバーワン投手だろう。
攻撃面ではチーム打率は4強進出校中3位の3割2分7厘だが、選んだ四死球の数が1試合平均8個超えしていて、打率が5分高い飯南とチーム出塁率では同等の数字まで高くなる粘り強い攻撃ができている。加えて1試合平均8盗塁の足技が光っている。特に盗塁はレギュラー野手8人中7人に記録されており、藤原の8盗塁がトップで藤江、安井、高橋蒼らがこれに続く。特に大会前にキーマンに挙げていた藤原が打率6割9分2厘と当たっていて、出塁率は驚異の7割5分を超える活躍を見せている。これらが噛み合っており粘り強い攻撃ができている。また、ベンチ入り20人中19人を起用しており選手層の厚さを感じさせる。藤原が準々決勝で脚を痙攣し途中交代となり心配だが、チーム全員で、昨夏の準決勝、益田東戦での借りをこの試合にぶつけて欲しい。
開 星
○勝ち上がり
1回 対 津和野 5対3
2回 対 松江商業 4対3 9サ
3回 対 江津工業 5対0
準々 対 矢 上 2対1



開星 データ
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開星は1試合平均4得点、チーム打率2割5分4厘、出塁率も3割3分6厘といずれの数値も4強進出校の中で最も低い値となっている。しかし、持ち味のチームワークと粘り強さから4試合中3試合で相手に先制点を奪われる苦しい展開を逆転して勝ち上がってきているまさに「逆転の開星」と言えるだろう。特に2回戦の松江商業戦では9回2死まで追い詰められながらも土俵際でひっくり返してみせた。
しかし、2塁打の本数は4強進出校中2位となる6本を放ち、太田、田村、井上拓ら上位の打者には力がある。特に右打者の太田は打率5割と当たっており、2回戦では自身の失策で3点目を許したものの、9回2死満塁の打席で押し出し死球を選び同点に追いついて勢いに乗ると、3回戦の江津工業戦では同点の5回に決勝3点本塁打を放った。盗塁では持田と松崎が複数盗塁を記録している。
守備では4試合で6個の失策で4強進出校の中では最も多く、失策扱いになっていない弾いたミスなどが目立った。それでも大会前半に失点することの多かったエースの井上勇が準々決勝では落ちる変化球を武器に1失点に抑えて復調した。1・2回戦で好リリーフを見せた角永も左右の幅を巧く使う投球が持ち味だ。3回戦では仙田琥は制球が良く小さく変化する球を低めに集めて無四死球完封を飾った。また、ベンチ20人中19人を起用しており全員野球で頂点を目指す。
見所と予想
2014年の決勝戦以来の選手権での対戦となった。3点以内の1点の重たい試合になると予想している。両校は何度か練習試合をしており互いに手の内は知り尽くしているだろう。力の差は無く五分五分の戦力だ。
大社はこれまでの展開と同じく先制点をまずは奪うことが大事になる。これまで積み重ねてきた粘り強く嫌らしい攻撃を貫きたい。ここまでやや目立つ走塁ミスを避けるためにもアウトカウントの確認やライナーバックなどの声かけは徹底し、相手のミスも確実に生かしたい。開星の吉川は県内トップクラスの強肩を誇るため、大社の盗塁を阻止できるかもポイントとなるだろう。大社はこれまでエースが左腕の年は上位に進出を果たしているが、このジンクスにあやかれるか。そしてスタートラインの甲子園に向け、まずは昨夏の益田東戦の借りを同じ舞台でぶつけて欲しい。
開星は接戦で終盤まで食らい付いていくと勝機がある。4試合中3試合を逆転で勝ち上がってきている精神的な強さは4強進出校の中では最も屈強だろう。馬庭の投球に対して右打者の対応が鍵となる。スクイズやエンドランなどの小技も生かして攻めてくるだろう。1点を争う試合となるので、1点への執念の強いチームが決勝戦へ進出するだろう。互いに27個目のアウトを奪うまで油断出来ない面白い試合になりそうだ。
2.石見智翠館 対 飯 南
石見智翠館
○勝ち上がり
2回 対 浜田商業 12対1 7C
3回 対 大 東 10対0 5C
準々 対 浜 田 8対1 8C



石見智翠館 データ
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4強進出校の中で実力が最もあるのが石見智翠館だろう。ここまでは2・3回戦を共に10得点以上で下すと、準々決勝では秋の王者である浜田の注目の好投手、山田を打ち崩し3試合全てコールド勝ちと、横綱相撲で勝ち上がってきた。
3試合で30得点の強力打線が持ち味だ。チーム打率は4割3分5厘、チーム出塁率5割2分5厘と単純な打力では圧倒的な数値を叩き出している。長打数でも2塁打8本はトップの数字だ。持ち味の強力打線で準決勝以降を捩じ伏せされるか注目だ。投手では左腕の杉本、右横手の大川を柱に、2年生右腕の小田やエースナンバーを背負う松田康らが控えている。浜田戦では杉本のチェンジアップが浜田の右打者に良く効いていた。大川も大きく曲がるスライダーを武器に浜田の1回を抑えた。彼らをどう攻略していくかがここからの最も注目のポイントだろう。
飯 南
○勝ち上がり
2回 対 江津・浜水 12対0 5C
3回 対 大 田 5対2
準々 対 立正大淞南 7対4



飯南 データ
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飯南は2022年以来の決勝戦をまずは目指す。3回戦で第3シードの大田を破ると、準々決勝では8回表終了時に3点差とビハインドと厳しい展開だったが、森山の本塁打で勢いに乗ると、走者2人を置いて迫田が起死回生の本塁打で同点に追いつくと、そこからはラッキーなポテンヒットなどから川島が逆転打を放つと一挙6得点を挙げて昨夏の王者立正大淞南を下して4強に進出した。
打線が常にきっかけがあれば爆発するような怖さがある。森山、迫田、岩本の3人が打つとチームが勢いに乗る。チーム打率3割7分、チーム出塁率4割5分3厘と4強進出校中2位の値を示している。迫田、川島、鹿田、森山、石田、吉川の6人が4割を超えていて嫌らしい打者が多い。投手ではエースの岩本が柱となる。
大田、立正大淞南打線を1人で抑え込み好投を続けている。直球と多彩な変化球が今大会も光っている。岩本のスタミナが今後の鍵となる。1年生時に1回戦から6試合を戦った経験があることから、夏の連戦経験があることは大きい。岩本の疲労の具合と石見智翠館打線をいかに抑えられるかどうか非常に楽しみだ。
見所と予想
2022年以来の決勝戦を目指す飯南がシードの石見智翠館に挑む。両校は秋季大会の3回戦で対戦しており、この時は飯南が松田康の立ち上がりを捉えて1・2回に得点を奪うと飯南のエース、岩本が6回の1失点のみに抑えて勝利している。
飯南はエース岩本の投球が大きな鍵になる。前半で突き放されずに終盤まで粘り接戦に持ち込むことができれば、ここまで接戦の無い石見智翠館といえど隙ができるだろう。しかし、可能なら先制点を奪って秋のような展開が理想だろう。岩本が強打の石見智翠館打線を3~4点までに抑えることができればミラクルが起きる可能性はある。
反対に石見智翠館はいつも通り先制点と追加点を奪い大量リードを奪いたい。飯南打線は右打者に強い石見智翠館の杉本と大川に対しての左打者の活躍が攻撃面での鍵となろう。横綱の石見智翠館か飯南旋風が再び巻き起こるか準決勝が楽しみだ。
いよいよ明日から準決勝です。熱戦に期待しています!