島根県高校野球
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2024/06

27

第106回選手権
島根県大会の
Gゾーンの見所

こんばんは。管理人のジョーです。

9日間連続で第106回全国高等学校野球選手権島根県大会の見所を連載中!

 

連載8日目の今日はGゾーンの見所を掲載します。

 

 

【Gゾーン】

第106回選手権島根大会 組み合わせ

第106回選手権島根大会Gゾーン組み合わせ

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【見所】

 第3シードの大田がいるが安来や飯南と強いチームの揃う死のゾーンとなった。大田は秋のエース生越に加え、春以降に小倉跳、知野見が伸び複数の投手を育てて本気で夏の頂点を狙う気持ちが伝わる。打力は昨年より長打力はやや劣るが粘り強い攻撃ができる。畑野、知野見の左右の大砲の前に走者を溜めたい。大田と初戦を戦う安来は、エースの伊藤、平井に加えて俊足の増田がいる。秋・春ともに上位進出したチームを相手に敗れたがいずれも1点差と侮れない。飯南は秋に石見智翠館を破って8強入りした。注目の好投手岩本は130km/h後半の速球を投げる。岩本と迫田のバッテリーを軸に上位を狙う。江津・浜田水産は秋に松江北も含めたチームで1勝し、連合3年目にして初の夏の大会での勝利を目指す。

 

 

 

 

 

29.大 田

 

秋:16強 春:3位 石見:1回戦

 全中を制覇した大田二中のメンバーが最上級生となった注目の世代だ。秋季大会は1回戦で三刀屋、2回戦で松江西と実力のあるチームを倒して勝ち上がると、3回戦では優勝した浜田に5回まで0ー0でついていったが、6回以降に突き放されコールドで敗れた。春季大会は3回戦で三刀屋との延長12回タイブレークの激闘を制すと、準々決勝の浜田戦では大会初登板となった小倉跳が浜田打線を1失点に抑えてリベンジを果たした。準決勝では石見智翠館相手に主導権を握って見せたがサヨナラで敗れた。3位決定戦の矢上戦でも接戦となりこれを制した。春は4/5試合が接戦で3/4勝利と競った展開に強く勝負強さが光る。

 投手はエース頼みとなってしまった昨夏の反省を活かして異なるタイプの右腕3人を育て本気で優勝を狙いにきている。春の主戦投手、小倉跳は右変則から大小の落ちる球とスライダーで打たせて取るのが持ち味だ。秋の主戦であった生越は最も制球が良く、春からはチェンジアップも投げるようになった。知野見は130km/h中盤の力のある速球を投げる。

 攻撃では昨年程の長打力は無いが、春は失点直後に反撃する場面が目立った。これは夏に向けて大きな武器となるだろう。打者では右の畑野、左の知野見が力がある。小倉や大場次など力のある2人の打者の前を打つ選手が出塁して打席を回すことが鍵となるだろう。昨年よりも小技の回数は少なくなったが、接戦になると送りバントは勿論、スクイズや軟式野球の叩きのような小技で着実に1点を取りに来る。打線が右打者に大きく偏っているのが気掛かりだ。夏も投手を中心に持ち味の接戦での強さを発揮して、桑原監督が指揮した2010年の以来の決勝進出、その先の甲子園出場を目指す。

 

 

 

 

 

30.安 来

 

秋:2回戦 春:16強 松江:準々決勝

 秋は準優勝した矢上にエースの伊藤が好投したものの0ー1で敗れた。春は3回戦で浜田と対戦した。互角の展開で延長タイブレークに突入したがサヨナラで敗れた。

 投手ではエース右腕の伊藤を中心に、春の浜田戦で好投した平井も良い。伊藤の投球は現地で見ることができていない。平井はスピードこそ無いが、スライダーや落ちる球に加えてナックルのような揺れる球を投げる。浜田戦に8回からリリーフした内田は右上から上の角度を感じさせる投球を見せた。

 野手では増田と藤原が鍵となる。特に増田は足が速く塁に出すと非常に厄介だ。春は右打者が右投手の変化球に苦しんでいただけに4番を打っていた左打者の藤原も鍵を握ると考えている。

 

 

 

 

 

26.出雲西

 

秋:8強 春:16強 出雲:1回戦

 今年のチームは1試合も観戦できていないが、秋8強で春も16強と安定してベスト16以上に勝ち上がる力はある。チームの大きな原動力となっているのがエースの桐原だ。昨年の春季大会3回戦で益田東を2失点完投勝利して注目を浴びた。右腕から直球とスライダーを軸に両サイドに投げ分ける制球力がある。人数は少ないチームだがエースを軸に勝ち抜いていきたい。初戦が待ち受けの所に入ったので、試合の入りは要注意だ。

 

 

 

 

 

31.飯 南

 

秋:8強 春:2回戦 出雲:4強

 1年生ながら夏の決勝戦でロングリリーフした岩本が最上級生となり、エースを軸に守り勝つチーム。秋は3回戦で石見智翠館を2ー1で下すと、準々決勝では矢上のエース皆吉から3点を先行したが捕手の負傷交代や疲労から中盤以降に崩れて敗れた。春は秋8強同士の注目のカードとなった開星戦では岩本の調子が上がらず、打線もあと一本が出ない展開が続き0ー6で敗れた。

 投打の中心を担う岩本とバッテリーを組む迫田が柱のチームとなっている。岩本は右腕から130km/h後半の速球に加えて、スライダーや落ちる球など精度の良い変化球も器用に操る。投手では1年生大会や出雲地区大会では右下手の宮岡を中心に、左腕の川島なども控えている。岩本がどれだけの回投げられるかが夏の鍵となるだろう。

 打線でも岩本は5番に座り秋の石見智翠館戦では先制打を放った。迫田は4番に座り力のある打撃が持ち味だ。ただしチーム全体としては秋季大会では特に送りバントが上手く、堅実な試合運びをしてくる。春はチャンスで打線全体が力んでいたので夏までに修正したい。下級生も力があり1年生大会では出雲地区を制覇して決勝トーナメントに進出した。2022年のように飯南旋風を巻き起こしたい。

 

 

 

 

 

32.江津・浜田水産

 

秋:2回戦 春:2回戦 石見:1回戦

 秋は松江北も加えての3校の連合チームで県内東部と西部と連携の難しい地理的な難点を克服して初戦を突破した。春以降は2校の連合チームに戻ったが勝利には恵まれなかった。試合を観戦したことが無いので詳細はわからない。秋に開星の強力打線を6失点に抑えた川上がエースとしてチームを支える。連合チーム3年目で夏の初勝利を目指す。

 

 

 

明日はいよいよ連載最終日を迎えます。最後のHゾーンのチームを紹介します。お楽しみにお待ちください。