島根県高校野球
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2024/06

24

第106回選手権
島根県大会の
Dゾーンの見所

こんばんは。管理人のジョーです。

9日間連続で第106回全国高等学校野球選手権島根県大会の見所を連載中!

 

連載5日目の今日はDゾーンの見所を掲載します。

 

 

【Dゾーン】

第106回選手権島根大会 組み合わせ

第106回選手権島根大会Dゾーン組み合わせ

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【見所】

 松江地区王者の開星と秋4位の津和野という実力校が初戦で対戦する。開星はエースの井上勇を中心に昨年程の派手さは無いが非常にまとまりの良いチームだ。津和野は野﨑から高橋への継投で秋を勝ち上がった。開星の野々村監督と出雲・平田の両公立校を甲子園に導いた植田監督の名将対決という意味でも注目だ。松江地区準優勝の松江商業はここ1年必ず1勝以上を挙げている安定感がある。エースの角浦が投打の中心を担う。1勝すれば松江地区で敗れた開星か秋に敗れた津和野との再戦となる。リベンジできるかも見所だ。その松江商業と初戦を戦う出雲北陵もエースの福城が右横手から威力のある直球を投げる。下級生も1年生大会出雲地区準優勝と戦力はそれなりに揃っている。平田は出雲地区で4強入りした。左腕の山野は丁寧な投球で打者を抑える。江津工業は勝利にこそ恵まれていないが下級生から経験を積んだ選手が多く、昨夏は益田東に0―2、春は浜田に1―5と接戦を演じている。

 

 

 

 

 

14.江津工業

 

秋:2回戦 春:2回戦 石見:1回戦

 昨夏は準優勝の益田東と0―2、春季大会では秋王者の浜田相手に1ー5と失点を防ぐ能力が高い。

 春以降試合を見れていないが、投手では春の浜田戦で好投した前本想と小川、秋の主戦投手であった新家、1年生大会で先発した冨金原がいる。守備では1年生大会の浜田戦で遊撃手の河野が好守備を連発していた。一冬越えて更に成長した姿に期待したい。

 

 

 

 

 

15.平 田

 

秋:1回戦 春:2回戦 出雲:4強

 秋は松江商業、春は3位となった大田に敗れた。それでも出雲地区大会で初戦で三刀屋に競り勝ち4強に入った。

 昨年から選手が大幅に入れ替わった。その中で唯一昨年からレギュラーだった山野が投打の柱だ。出雲地区大会の三刀屋戦では左腕からコーナーに球を集める丁寧な投球を見せてくれた。春以降接戦となることが多いだけに山野の投球が鍵となる。打線は春にバットが振れているとの噂があったが、春季大会以降の公式戦ではあまり得点できていない。しぶとく粘り強い野球で勝機をものにしたい。

 

 

 

 

 

16.開 星

 

秋:8強 春:16強 松江:優勝

 昨年よりも小柄なチームながら、一冬越えて大きく成長してきた。非常に投打のバランスが取れたチームだ。秋は準々決勝で優勝した浜田に悔しいコールド負けを喫した。春は初戦で秋8強の飯南を相手に、エースの井上勇が再三のピンチを無失点に切り抜けると相手の好投手岩本から6点を奪い勝利した。続く3回戦では準優勝の石見智翠館に敗れはしたものの終盤まで食らいついた。松江地区では準決勝で立正大淞南を2ー1と接戦の末破って、勢いに乗って優勝を果たした。チームに一体感があり勢いに乗りさえすれば今大会のダークホースになるだろうと見ている。それだけに初戦の津和野戦が重要になる。

 投手ではエースの井上勇が中心で2段モーション気味に脚を上げたフォームから投じる落ちる球の精度が高く、春は武器となっていた。松江地区大会では仙田優、和田、角永ら多数の投手を試しながら4試合を計6失点で抑えた。春以降投げている姿を見てはいないが、秋は持田がリリーフとして好投していた。

 打者は新基準のバットに適応して低いライナー性の打球を打てていた。大振りせずに鋭くスイングしてくるため非常に嫌らしい打撃をしていた。左の長距離砲の井上拓に注目が集まるが他にも強打者が揃っている。春に1番を打っていた田村は飯南戦でライトポール際へ本塁打を放った。右打者では下宮が2試合連続で2塁打を放ち、吉川もセンターへ強い打球を放っていた。エースの井上勇も飯南戦で適時打を放つなどチャンスに強い打撃が持ち味だ。守備では捕手吉川の強肩が光る。松江地区大会ではエースの井上勇を外野手で起用して再びマウンドに戻せるように夏を見据えた対策もしていた。夏は優勝するには6試合あるので井上勇以外の投手がどれだけの回を投げられるかにかかっている。2017年の第99回大会以来の甲子園出場を果たせるか要注目だ。

 

 

 

 

 

17.津和野

 

秋:4位 春:2回戦 石見:1回戦

 秋季大会は右腕の野﨑から左腕の高橋への継投で全試合戦い、堅い守りで勝ち上がった。しかし、3位決定戦では大社から4点のリードを奪ったが直後に守りが乱れて逆転を許し中国大会出場を目前で逃した。春は松江西の変則左腕の平川に苦しみ初戦で姿を消した。石見地区大会でも初戦で明誠と乱打戦となるも7―11で競り負けた。

 春以降は試合を見れていないが、エースで4番の野﨑が軸となるだろう。秋は右腕から丁寧な投球をして打者を打たせて取っていた。打者としても非凡でセンター深くへ打球を飛ばすことが多く内容は非常に良いものがあった。

 

 

 

 

 

18.松江商業

 

秋:2回戦 春:2回戦 松江:準優勝

 秋・春・松江地区と全て1勝以上を挙げている。秋は津和野に実力の差を見せつけられる形で0―6で敗れた。春は立正大淞南に食らいついたが1―5で敗れた。松江地区では準々決勝で松江北、情報科学、松江工業を3試合計31得点の攻撃力で下し決勝に進出した。

 投手では左腕の角浦と右腕の井上の左右の二枚看板が持ち味だ。角浦は大きく曲がるスライダーと直球の組み合わせが良い。井上はリリーフでの好投が光る。春と松江地区では短い間の繋ぎとして内田も投げていて枚数はしっかりと揃っている。

 攻撃では春は角浦と三賀森が当たっていた。特に角浦は春の明誠戦では秋のように無理に引っ張らず、反対方向にも鋭い打球を放てるようになっていた。三賀森は春は2試合ともに複数安打を放っていた。打線は強力だが、立正大淞南や開星といった強豪校からの得点が少ないので更に磨きをかけて夏へ挑めるかがポイントになる。

 

 

 

 

 

19.出雲北陵

 

秋:16強 春:1回戦 出雲:準々決勝

 秋季大会は隠岐に勝利し16強に進出を果たしたが、春は出雲商業、出雲地区は飯南に敗れた。投手ではエース福城が右横手から威力のある直球を出雲地区大会で投げていた。制球が定まった時は怖い投手だ。1年生大会で投げていた槇野博らも投手として控えている。打者は現2年生は1年生大会で出雲地区準優勝を果たしており、この選手達で福城を支えたい。

 

 

 

早いもので明日から折り返して松江会場側のチームの紹介になりますね。明日は第2シードの石見智翠館のいるEゾーンのチームを紹介します。お楽しみにお待ちください。