島根県高校野球
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2024/06

23

第106回選手権
島根県大会の
Cゾーンの見所

こんばんは。管理人のジョーです。

9日間連続で第106回全国高等学校野球選手権島根県大会の見所を連載中!

 

連載4日目の今日はCゾーンの見所を掲載します。

 

 

【Cゾーン】

第106回選手権島根大会 組み合わせ

第106回選手権島根大会Cゾーン組み合わせ

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【見所】

 第4シードの矢上を筆頭に出雲地区王者の出雲、注目の強打者山本のいる松江南、昨夏4強メンバーの多く残る松江西とA~Dゾーンの中では最も激戦のゾーンとなった。矢上は140km/h後半の速球を投げるエースの皆吉が投打でチームを牽引する。矢上の初戦の相手の出雲戦は石見地区と出雲地区の王者が初戦で対戦することとなった注目の好カードだ。両校は春季大会でも初戦で対戦し、矢上が6ー1で勝利したが夏はどうなるか楽しみだ。松江西も春8強の実力があり侮れない。エースの平川を中心に投手戦に持ち込めば勝機が見えてくるだろう。個人的にC・Dゾーンに松江・出雲・石見の3地区の王者が揃っていて準決勝までのブロック単位で見ても最も激戦となっていると思う。

 

 

 

 

 

10.矢 上

 

秋:準優勝 春:4位 石見:優勝

 エースの皆吉が投打の中心に座るチームだ。秋季大会は準々決勝を除く全てが1点差の接戦を勝ち抜いて準優勝に輝いた。春季大会もたくさんの選手を試しながら接戦を制して勝ち上がったが、準決勝で天敵益田東にエースの皆吉を攻略されてコールドで敗れた。それでも石見地区大会では決勝戦で延長11回タイブレークの末、益田東を下して優勝に輝いた。第4シードではあるが、今年1年を通して最も成績が安定しており管理人集計でのポイントでは県内トップのポイントを稼いでいた。

 投手は県内トップクラスの右腕、皆吉がいる。一冬越えて、体重も増加し春季大会の試合の中で146km/h、常時140km/hの直球に加えて、鋭いスライダーやフォークを投げていた。春は制球に苦しむことがやや目立った。リリーフ登板が多かったが先発した試合を見る限り1試合投げるスタミナはある。しかし、夏は組み合わせ上、準々決勝以降強豪との3連戦となる可能性が高く、最後の3試合を耐え抜けるスタミナがあるかは優勝を目指す上で大きな見所となるだろう。秋の課題であった2番手以降の投手では左腕の西川、右腕の山下が完投できるようになり順調に仕上がってきた。西川は出雲商業を9回1失点、山下は大田戦で試合途中でリリースポイントを下げて修正するなど器用な面も見せてくれた。この2人を中心に皆吉が元気な状態で勝ち上がることが優勝へのポイントとなる。

 打者でも皆吉と西川が力がある。皆吉は引っ張る打球が持ち味で春も調子が良く当たっていた。西川は強引に引っ張るだけでなく、コースに逆らわない巧みな安打も打てるように成長した。両打ちの三ツ塚や左の好打者の上田などもいる。春はチーム全体で多くの選手を試しながら戦っていた。やや打力に難のあるチームなだけに夏はどうやって点を取るか楽しみなポイントだ。夏準優勝に輝いた1997年の第79回大会越えの成績を残せるか注目だ。

 

 

 

 

 

11.出 雲

 

秋:2回戦 春:2回戦 出雲:優勝

 秋は松江南を相手に初回に挙げた4点を守りきれずタイブレークの末敗れると、春は初戦で対戦する矢上を相手に6ー1と敗れた。出雲地区大会では大東、出雲農林、飯南、大社を下して優勝を果たした。1年かけて成長してきたものを形にして弾みをつけて夏に挑む。

 投手では岸と鞁嶋の両右腕が軸になる。岸は右上から130km/h後半の速球が持ち味だ。出雲地区準々決勝では制球に苦しむ場面があったものの、出雲農林の神田とのエース対決を制した。鞁嶋は右横手の変則右腕で、1年生ながら昨夏の準々決勝の大社戦で救援するなど夏の登板経験を持っている。藤江監督が2019年に就任して以来初めて右腕のエースを擁して挑む夏になりそうだ。野手では遊撃手の安井が注目されているが、外野手の山本も左の強打者だ。左右の強打者の前に走者を置きたい。

 

 

 

 

 

12.松江南

 

秋:16強 春:2回戦 松江:1回戦

 秋は初戦で出雲相手に4点差を跳ね返し勝利すると、3回戦で津和野に敗れ8強進出はならなかった。春は故障で主軸を欠き、嶽野、堀尾の1年生を試すなどしたが三刀屋にコールドで敗れた。松江地区大会では山本ら主軸も復帰し打線は立正大淞南を相手に7点を挙げたが、攻撃を防ぎきれず敗れた。

 選手宣誓を引き当てた山本がチームの核となる。春は山本が故障で欠場し得点できなかったが、山本が復帰した地区大会では立正大淞南相手に7点を奪うなど打力に自信を持つチームだ。投手は右腕の梶谷、松本に加えて伊藤、西本も春以降登板機会があった。秋のエース鍛冶が投げられるか不明だが投げられれば大きな戦力になることは間違いない。春・松江地区大会と失点が多いので投手陣にしっかりと柱になる選手が現れるかどうかが鍵になるだろう。

 

 

 

 

 

13.松江西

 

秋:2回戦 春:8強 松江:準々決勝

 昨夏4強を経験したメンバーが約半数残り、エースの平川を核にまとまったチームだ。秋季大会では大田を相手に中盤まで得点が入らない展開が続いたが、先制されてから崩れて敗れた。春季大会は初戦で秋4位の津和野を破ると、3回戦で松江工業とのタイブレークも制して8強に入り存在感を示した。松江地区大会では初戦を勝利したものの優勝した開星には及ばなかった。

 投手は絶対的なエース平川に加え、大谷や山岡朔がいる。平川は左横手から気迫溢れる投球が持ち味で、昨夏もエースとしてチームを4強に導いた。山岡朔も右横手から力強い直球を投げ、昨夏はリリーフすることが多かった。左腕の大谷は松江地区大会で好投していたと聞く。打線でも山岡朔、桑原、岩田、平川の昨秋4強をレギュラーとして経験したメンバー中心に得点力もある。昨年と違い注目を浴びる中で初戦から力を発揮できるか注目したい。

 

 

 

明日は浜山会場側最後のDゾーンのチームを紹介します。お楽しみにお待ちくださいね~