島根県高校野球データベース夏季特別展

特別展「夏 -2024-」
 
1章 2章 3章 4章 5章 6章 7章 出口

1章 「スコア」って何だ?

 スコアは野球の試合で起こった出来事を記録するものです。よく高校野球のベンチで制服を着た生徒が紙とペンを握っている様子がテレビに映ることがありますが、彼らが記録しているものがスコアです。
 島根県高校野球データベースでは、主にスコアを所蔵品として取り扱っています。実はスコアといっても様々な種類や得意とする用途があるんです。「何で普通のスコアを書かないの?」とか「スコアって何種類もあるの?」とか「スコアの歴史は?」なんていう疑問にお答えします。

 

スコアの種類

 先程の歴史の中で紹介したように、スコアは大きく「早稲田式」と「慶応式」、「千葉式」、「ログ状」の4種類が使われています。その他の記載方法も含めて、各記載方法の簡単な見本とともに特徴を説明します。

ログ状

来歴

○2010年以降

スマホなどの普及に伴いプロ野球速報などで普及

主な用途

○デジタル機器への速報

書き方の特徴

 書き方は少し野球を知っていれば全て分かるような書き方を文章でしてくれます(他の種類のスコアも同じ展開を書いています)。

成績

(5:良/簡単 3:普通 1:悪/難 0:不明)

・書く難易度

・普及率

・1人で記録できる情報量

:5

:4

:2

・整理しやすさ

・用紙の入手しやすさ

 

:1

:5

 

利点

○誰でも読みやすい

○書くスペースに限りが無いため、書き足し易い

○同じ回の攻撃で打者1巡しても書く場所に困らない

欠点

○前の打席の結果などがわかりにくい

○打者の巡りが多い試合になると、必要な紙の枚数が増える。

○ひと目見て自責点や残塁が分からない

「ログ状」スコア見本

「ログ状」スコア

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早稲田式

来歴

○1925年

飛田穂洲(忠順)氏が『最新野球規則詳解』の中で紹介

主な用途

○ベンチや偵察、記者の記録と広く使われている

書き方の特徴

 用紙に補助線が引いてあり、右下から反時計回りに1塁、2塁、3塁、本塁と記録を書きます。補助線の真ん中にはアウトの場合ローマ数字で1~3の数を、残塁はを得点(自責点)は、得意(自責点なし)はを書きます。ヒットは赤など色分けして記載すると見やすくなります。

成績

(5:良/簡単 3:普通 1:悪/難 0:不明)

・書く難易度

・普及率

・1人で記録できる情報量

:4

:5

:3

・整理しやすさ

・用紙の入手しやすさ

 

:5

:5

 

利点

○広く普及している

○裏表の用紙1枚で1試合が完結する

○前の打席の結果などがわかりやすい

欠点

○単色だと、ややわかりにくい

○投球に関して書く場所が小さい
→詳しく書くなら別紙必要

○盗塁などは工夫を加えないと順序が見づらい

「早稲田式」スコア見本

「早稲田式」スコア

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慶応式

来歴

○1910年

 

○1936年

『現行野球規則』の中で直木松太郎氏が考案した「野球試合記録法」を紹介。「慶応式」の基となる。

山内以九士氏が修正を加えた記録法が『最新野球規則』の中で紹介される

主な用途

○プロ野球の公式記録に使われる

書き方の特徴

 用紙の特徴は「早稲田式」と異なり補助線が一切ありません。「慶応式」は右上から1塁、2塁、3塁、本塁と反時計回りに記載します。また、打者についても1番をa、2番をb・・・9番をiとローマ字で記載します。また、安打の際は上に「く」の字を書いて打球の位置と種類を書きます。アウトの際は分数のように書きます。分母にあたる下側がアウトカウント、上側がプレーを示しています。

成績

(5:良/簡単 3:普通 1:悪/難 0:不明)

・書く難易度

・普及率

・1人で記録できる情報量

:3

:2

:4

・整理しやすさ

・用紙の入手しやすさ

 

:5

:3

 

利点

○「早稲田式」よりも詳しく記録できる

○単色で書いてもわかりやすい

○裏表の用紙1枚で1試合が完結する

○前の打席の結果などがわかりやすい

欠点

○「早稲田式」よりも覚える記号の数が多い

○投球に関して書く場所が小さい
→詳しく書くなら別紙必要

○盗塁などは工夫を加えないと順序が見づらい

○「早稲田式」よりも用紙の入手が困難

「慶応式」スコア見本

「慶応式」スコア

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千葉式

来歴

○1970年前後

千葉県高校野球連盟の第5代理事を勤めた廣川善任氏が発案したとされる

主な用途

○千葉県の高校野球

書き方の特徴

 「千葉式」は「早稲田式」と「慶応式」の良いところを組み合わせた書き方です。用紙は「早稲田式」のものを使います。マス目の使い方も「早稲田式」となっています。ただし、進塁した際の書き方が打者の打順を漢数字で書き記し、本塁生還時には( )内に漢数字を記します。これは「千葉式」独自の特徴です。出塁せずにアウトとなった打者は補助線を無視し、「慶応式」のような分数で記録します。

成績

(5:良/簡単 3:普通 1:悪/難 0:不明)

・書く難易度

・普及率

・1人で記録できる情報量

:3

:2

:4

・整理しやすさ

・用紙の入手しやすさ

 

:5

:5

 

利点

○単色で書いてもわかりやすい

○裏表の用紙1枚で1試合が完結する

○前の打席の結果などがわかりやすい

○用紙が入手しやすい

欠点

○投球に関して書く場所が小さい
→詳しく書くなら別紙必要

○盗塁などは工夫を加えないと順序が見づらい

○広く普及していない

「千葉式」スコア見本

「千葉式」スコア

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その他

主な用途

○打席の結果の確認

書き方の特徴

 上記のような種類以外にも、打席の結果だけを書き記したものなどもあります。実際、これだけで試合の全容を追うには不完全ですが、こういったものも広義のスコアに当てはまります。

成績

(5:良/簡単 3:普通 1:悪/難 0:不明)

・書く難易度

・普及率

・1人で記録できる情報量

:0

:0

:1

・整理しやすさ

・用紙の入手しやすさ

 

:0

:5

 

利点

○気軽にスコアをつけやすい

欠点

○試合の全容を追うには不完全

「島根県高校野球データベース式」のスコア

 島根県高校野球データベースでは、1人でより詳しいスコアを記録するために、オリジナルのスコアを用いています。ログ形式を基にしたため、時系列で理解しやすいです。記載範囲に縛られない特徴を生かし、打球の位置や強さ、投球コースを記号化することで1人で同じ紙に、より詳細な情報を記載できるようにしたスコアです。基本の書き方は「早稲田式」と共通する所もあるため、野球のスコアに関して多少の知識がある方なら誰でも読める内容となっています。安打は赤色、失策や野選は青色、四死球と犠打飛は緑色で記載しておおり、視覚的にも見易くなっています。

 利点は1人で情報を詳しく記載できる点です。少人数での偵察などには向いています。欠点は、整理作業が大変なことと、打者の前の打席結果を覚えていないといけないことです。試合中のベンチでは前の打席の結果を見ることが重要なため、向いていません。投球コースを記載しない方は通常のスコアをオススメします。

島根県高校野球データベース式

主な用途

○1人で多くの情報を記入できる

書き方の特徴

 上記のような種類以外にも、打席の結果だけを書き記したものなどもあります。実際、これだけで試合の全容を追うには不完全ですが、こういったものも広義のスコアに当てはまります。

成績

(5:良/簡単 3:普通 1:悪/難 0:不明)

・書く難易度

・普及率

・1人で記録できる情報量

:1

:1

:5

・整理しやすさ

・用紙の入手しやすさ

 

:1

:1

 

利点

○1人で多くの情報を記入できる

○時系列で書くのでわかりやすい

○書くスペースに限りが無いため、書き足し易い

○同じ回の攻撃で打者1巡しても書く場所に困らない

欠点

○前の打席の結果などがわかりにくい

○打者の巡りが多い試合になると、必要な紙の枚数が増える。

○ひと目見て自責点や残塁が分からない

○広く普及していない

「島根県高校野球データベース式」スコア見本

「島根県高校野球データベース式」スコア

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「島根県高校野球データベース式」
スコア説明書

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---↓気になる人は歴史も頑張って読んでみてね!---

スコアの歴史

 日本でのスコアの始まりと言われているのは、第一高校(現、東京大学)が記録をつけたものだと言われています。1896年(明治29年)の試合のスコアが残っており、得点をO、残塁をS、アウトをXなどといった記号で記録しているが詳細は不明といった内容のものでした。

 1910年(明治43年)、アメリカの野球規則を翻訳した『現行野球規則』の中で直木松太郎氏が考案した「野球試合記録法」紹介されました。これが「慶応式」と呼ばれるスコアの基本となりました。「慶応式」の名前の由来は、松木氏が慶応大学でスコアラーや指導者を務めていたからだと考えられています。その後、直木氏に師事した山内以九士氏が修正を加えた記録法が、1936年(昭和11年)に『最新野球規則』の中で紹介されました。また、山内氏考案の記録方法に適した記録帳である『ヤマウチ式野球記録帳』を同年12月に発行しされました。同年には日本プロ野球もスタートし、山内氏の執筆した『最新野球規則』がルールの基とされています。山内氏は1942年に公式記録員となると、1936~1949年の一リーグのスコアを全て「ヤマウチ式」に清書し保存していました。その後、山内氏がパリーグ記録部長に就任したことなどから、現在でもプロ野球の公式記録員は「慶応式」のスコアを採用しています。

 現在、私たちがスコアと聞いて思い浮かべるものは「早稲田式」といいます。「早稲田式」のスコアは、1925年(大正14年)に飛田穂洲(忠順)氏が『最新野球規則詳解』の中で紹介しました。飛田氏が早稲田大学の監督を務めていたことが「早稲田式」の由来となっています。その後、飛田氏が朝日新聞の記者となったことで、マスメディアは「早稲田式」を使うようになりました。この「早稲田式」が一般に普及し、日本では最も一般的なスコアの書き方となっています。

 千葉県の高校野球では「千葉式」と呼ばれる独自のスコアを使っています。1970年前後に千葉県高校野球連盟の第5代理事を勤めた廣川善任氏が発案したとされ、詳しくは後述しますが「早稲田式」と「慶応式」を組み合わせたものとなってます。

 2010年代になるとスマートフォンやタブレット端末が普及すると、プロ野球の速報などを中心にアプリケーションやブラウザ上で誰でも時系列順に試合展開が分かる、「ログ状」のスコアが普及しました。更に記録手段も様々なIT技術の進歩により、電子機器によるデジタル化が進んでいます。

参考文献

 

 次の章からは、各ゾーンごとのスコアを展示しています。

第106回選手権島根県大会
の組み合わせ/結果

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2章 Aゾーンのスコア

Aゾーンの組み合わせ/結果

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01.「益田東 対 出雲商業」
スコア

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01.
益田東
1
2
出雲商業

大会名:第106回全国高等学校野球選手権島根県大会
会 場:島根県立浜山球場
区 分:2回戦
解説

 出雲商業が第1シードの益田東を破る金星を挙げた。益田東は1回裏に稲田の適時打で1点を先制したが、出雲商業が直後の2回表に三崎の適時二塁打で同点とする。更に4回表に川西のレフトへの犠飛で出雲商業が逆転した。益田東打線も9回に無死1・2塁の好機を作ったが、出雲商業の勝部が好救援を見せて出雲商業が逃げ切った。出雲商業は福原、勝部の好投が光った。

02.「出雲農林 対 明 誠」
スコア

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02.
出雲農林
1
4
明 誠

大会名:第106回全国高等学校野球選手権島根県大会
会 場:島根県立浜山球場
区 分:2回戦
解説

 明誠が好投手の神田を攻略して3回戦進出を決めた。明誠は4回表に原井の中犠飛で先制すると、6回表には稲垣の適時打で1点、7回表にも茂川、原井の適時打で2点を加えた。出雲農林は8回裏に三島の適時打で1点を返したが追撃もここまでだった。明誠は先発した大前の好投が光った。

03.「出雲商業 対 明 誠」
スコア

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03.
出雲商業
10
0
明 誠

大会名:第106回全国高等学校野球選手権島根県大会
会 場:島根県立浜山球場
区 分:3回戦
解説

 出雲商業が中盤の大量点で逆転勝ちした試合だった。試合は1回表に原井の適時打で明誠が2点を先制すると、4回には稲垣、6回には池田の適時打で明誠が主導権を握る展開となった。しかし、6回途中から出雲商業のエース福原がマウンドへ立つと直後の6回裏に出雲商業打線が爆発。飯山の適時三塁打を皮切りに福原、石田にも適時打が飛び出し一挙5得点し8強入りを決めた。

04.「大 社 対 益 田」
スコア

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04.
大 社
11
1
益 田

大会名:第106回全国高等学校野球選手権島根県大会
会 場:島根県立浜山球場
区 分:1回戦
(5回コールド)
解説

 大社打線が益田の好投手、三浦を攻略し幸先の良いスタートを切った。大社は初回に藤原の脚が光る内野安打から盗塁、捕逸などで先制点を奪うと下条の適時打などで2点を先制。2回には敵失、4回には藤原の適時三塁打を皮切りに石原、下条とキーマンが打点を稼ぎ一挙5得点。益田は大社先発の馬庭には苦しむも5回に2番手の石橋から得点するも、直後に藤原の適時三塁打と敵失でコールドとなった。

05.「松江工業 対 出雲工業」
スコア

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05.
松江工業
5
7
出雲工業

大会名:第106回全国高等学校野球選手権島根県大会
会 場:島根県立浜山球場
区 分:2回戦
解説

 出雲工業が乱打戦を制した。松江工業は3回表に塩野瑛と藤江の適時打などで3点を先制。しかし、出雲工業が4回に曽田の本塁打で口火を切ると、5回に來間の適時打、曽田の適時二塁打で逆転した。それでも松江工業は7回表に塩野悠、枝木の適時打で再度逆転したが、出雲工業が7回裏に内田の内野ゴロで同点とすると、8回には來間と曽田が適時打を放ち勝利した。

06.「松江高専 対 大 社」
スコア

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06.
松江高専
0
10
大 社

大会名:第106回全国高等学校野球選手権島根県大会
会 場:島根県立浜山球場
区 分:2回戦
(6回コールド)
解説

 大社が2試合連続のコールド勝ちで勢いを見せた。初回に暴投で先制点を貰うと、2回には岸の適時二塁打と高橋翔の犠飛で3点、4回には石原の適時打で2点、5回には捕逸で1点を奪う。6回に白石、高橋蒼が適時打を放つと最後は押し出し四球でコールドとなった。松江高専は岸→山本の継投に僅か2安打と苦しんだ。

07.「出雲工業 対 大 社」
スコア

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07.
出雲工業
0
5
大 社

大会名:第106回全国高等学校野球選手権島根県大会
会 場:島根県立浜山球場
区 分:3回戦
解説

 大社が安定した試合運びで8強進出を決めた。大社は出雲地区大会で苦しんだ太田相手に2回裏に山本と安打に失策が絡み先制すると、藤江の適時打も生まれ2点を先制する。3回裏にも園山の適時打で2点を追加、6回には暴投で1点を追加した。一方の出雲工業は序盤に山本から好機は作るものの後一本ができず、4回から継投した岸に抑え込まれた。

3章 Bゾーンのスコア

Bゾーンの組み合わせ/結果

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08.「矢 上 対 出 雲」
スコア

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08.
矢 上
8
1
出 雲

大会名:第106回全国高等学校野球選手権島根県大会
会 場:島根県立浜山球場
区 分:2回戦
(7回コールド)
解説

 石見地区と出雲地区の王者が初戦で激突した。試合は3回表に出雲が三原の適時打で先制する。しかし、4回裏に矢上は敵失で同点に追いつくと山下、平賀、花田の適時打などで一挙6得点し試合をひっくり返す。矢上は5回にも山下の内野安打、7回には上田の適時打で8点差をつけ春の対戦に続き出雲を下した。

09.「松江南 対 松江西」
スコア

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09.
松江南
4
2
松江西

大会名:第106回全国高等学校野球選手権島根県大会
会 場:島根県立浜山球場
区 分:2回戦
解説

 松江西の平川と松江南投手陣による終盤まで得点の動かない白熱した投手戦となった。試合が動いたのは7回表、松江南は代打登場の細田が適時打を放ち先制する。松江西も8回裏に桑原の適時打で同点に追いつく。しかし、直後の9回表に督永の適時打と嶽野のスクイズなどで松江南が貴重な3点を追加。松江西は9回裏に大谷の犠飛で1点を返したが反撃及ばなかった。

10.「矢 上 対 松江南」
スコア

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10.
矢 上
4
0
松江南

大会名:第106回全国高等学校野球選手権島根県大会
会 場:島根県立浜山球場
区 分:3回戦
解説

 皆吉の打力が光った矢上が粘り強く戦う松江南を下した。矢上は1回裏に重富の適時打で先制すると、2回には皆吉の適時三塁打と内野ゴロで2点を追加。更に6回には平賀の適時打で4点リードを奪った。松江南は矢上先発の左腕、西川に苦しむと、最終回にはエース皆吉が締め矢上が8強進出を決めた。

11.「開 星 対 津和野」
スコア

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11.
開 星
5
3
津和野

大会名:第106回全国高等学校野球選手権島根県大会
会 場:島根県立浜山球場
区 分:1回戦
解説

 注目の好カードを開星が制した。津和野は1回表に野崎の適時打で先制点を挙げる。しかし、開星は直後の1回裏、仙田優の適時打で逆転する。3回にも泊の内野安打、押し出し、井上勇のスクイズで3点を追加した。津和野も失策やバッテリーミスの間に2点を返したが、角永、仙田琥の好リリーフで開星が逃げ切った。

12.「松江商業 対 出雲北陵」
スコア

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12.
松江商業
6
1
出雲北陵

大会名:第106回全国高等学校野球選手権島根県大会
会 場:島根県立浜山球場
区 分:1回戦
解説

 松江商業の安定した戦いぶりが光った。松江商業は初回に三賀森の適時二塁打で先制点を挙げる。その後得点の動かない展開が続いたが、6回に暴投で追加点を挙げる。7回にも竹下の本塁打を皮切りに犠飛と角浦の適時打で3点を追加。8回にも早戸の適時打で1点を挙げた。出雲北陵は角浦、井上の投手陣に苦しみ7回に山本の適時二塁打で1点を奪うに留まった。

13.「江津工業 対 平 田」
スコア

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13.
江津工業
3
2
平 田

大会名:第106回全国高等学校野球選手権島根県大会
会 場:島根県立浜山球場
区 分:2回戦
(延長10回タイブレークサヨナラ)
解説

 延長タイブレークにもつれる激戦となった。江津工業は初回に新家の犠飛で先制すると、4回にもバッテリーミスから追加点を挙げる。平田は土壇場の9回に渡部の適時二塁打で同点に追いつき延長となった。タイブレークでは平田の攻撃を江津工業のエース新家が凌ぐと、無死満塁から冨金原がスクイズを決めサヨナラ勝ちを掴み取った。

14.「開 星 対 松江商業」
スコア

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14.
開 星
4
3
松江商業

大会名:第106回全国高等学校野球選手権島根県大会
会 場:島根県立浜山球場
区 分:2回戦
(9回サヨナラ)
解説

 開星が土壇場で逆転勝利を掴んだ。松江商業は2回に林の適時打と早戸のスクイズで先制すると、3回にも敵失の間に1点を追加し3点リードを奪う。開星は3回裏に太田の適時二塁打で1点を返すと、4回に1点を返し1点差に詰め寄る。しかし、松江商業の井上が好投で9回2死まで開星を追い詰めた。しかし、開星は田村が安打で繋ぐと三連続四死球で試合をひっくり返しサヨナラ勝ちをした。

15.「江津工業 対 開 星」
スコア

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15.
江津工業
0
5
開 星

大会名:第106回全国高等学校野球選手権島根県大会
会 場:島根県立浜山球場
区 分:3回戦
解説

 仙田琥の完封で開星が8強進出を決めた。試合は江津工業のエース新家と得点の動かない投手戦となった。迎えた5回表に太田の本塁打で一挙に3点を先制する。7回には仙田優のスクイズ、9回には小村の適時打で得点を加えた。江津工業と開星ともに第107回大会で活躍した選手達も多く出場していた試合だった。

4章 Cゾーンのスコア

Cゾーンの組み合わせ/結果

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16.「石見智翠館 対 浜田商業」
スコア

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16.
石見智翠館
12
1
浜田商業

大会名:第106回全国高等学校野球選手権島根県大会
会 場:松江市営野球場
区 分:2回戦
(7回コールド)
解説

 石見智翠館の猛攻が光った。初回に押し出し四死球と犠飛で3点を先制すると、2回には冨田、近藤悠、松田康の適時打で5点を追加した。5回には荒木の犠飛、7回にも吉村の犠飛で追加点を挙げた。浜田商業は矢田部のスクイズで初回に得点を挙げたが、以降は石見智翠館4投手の継投に苦しみ得点を奪うことができなかった。

17.「情報科学 対 大 東」
スコア

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17.
情報科学
11
12
大 東

大会名:第106回全国高等学校野球選手権島根県大会
会 場:松江市営野球場
区 分:2回戦
(延長11回タイブレークサヨナラ)
解説

 両校二桁得点の乱打戦を大東がタイブレークで制した。5回を終わって大東は4点リードを許す苦しい展開となったが、7回に寺本の適時二塁打、9回に内野ゴロと押し出しで粘り強く同点に追いつく。情報科学はタイブレークとなった10回表に久保田の犠飛と木次、野口の適時打で3点を奪う。大東はその裏、和田の適時打などで同点に追いつくと、11回裏に犠打の処理を誤り悪送球で幕切れとなった。

18.「石見智翠館 対 大 東」
スコア

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18.
石見智翠館
10
0
大 東

大会名:第106回全国高等学校野球選手権島根県大会
会 場:松江市営野球場
区 分:3回戦
(5回コールド)
解説

 石見智翠館が序盤の猛攻で8強進出を決めた。初回に荒木の内野ゴロの間に先制すると、冨田、石崎、野田が適時打を放つと、青木の本塁打も飛び出し打者13人の猛攻で一挙8点を奪う。2回には勝浦、小田の適時打で2点を追加した。以降は大東の和田が無失点投球を続けたが、大東打線が石見智翠館の投手陣から得点できなかった。

19.「島根中央 対 隠 岐」
スコア

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19.
島根中央
7
0
隠 岐

大会名:第106回全国高等学校野球選手権島根県大会
会 場:松江市営野球場
区 分:1回戦
(7回コールド)
解説

 第106回大会の開幕試合。島根中央は初回に郷原、水口、遠藤、向井に適時打が飛び出し4点を奪う。3回には捕逸、4回には郷原の適時二塁打で6点リードとする。7回には水口が三塁打で出塁すると遠藤の適時打で7回コールドで島根中央が勝利した。

20.「三刀屋 対 浜 田」
スコア

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20.
三刀屋
6
14
浜 田

大会名:第106回全国高等学校野球選手権島根県大会
会 場:松江市営野球場
区 分:2回戦
解説

 浜田が5点差を逆転し1年前の悪夢を払拭した。浜田1点リードで迎えた1回裏、三刀屋は矢田貝の犠飛、河部の適時打などで3点を奪い逆転すると3回にも岡田の適時三塁打で3点を追加した。流れが変わったのは5回頭から好投を続けていた三刀屋のエース矢田貝が緊急降板。すると湯浅、伊藤、山田の適時打などで一気に逆転した。浜田は6回にも石田の適時二塁打で3点、9回にも4点を追加し浜田が勝利した。

21.「出雲西 対 島根中央」
スコア

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21.
出雲西
1
11
島根中央

大会名:第106回全国高等学校野球選手権島根県大会
会 場:松江市営野球場
区 分:2回戦
(6回コールド)
解説

 島根中央が本塁打3本と長打力を見せつけた。島根中央は初回に田原、郷原の2者連続本塁打で先制する。2回にも犠飛や郷原の適時二塁打などで4点、4回には田原が2本目の本塁打を放つなどし3点を挙げる。6回にも山下の適時打などで11点のリードとした。出雲西は島根中央先発の梶に苦しんでいたが、6回裏に継投すると石楚の適時打で1点を返したが反撃もここまでだった。

22.「浜 田 対 島根中央」
スコア

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22.
浜 田
3
1
島根中央

大会名:第106回全国高等学校野球選手権島根県大会
会 場:松江市営野球場
区 分:3回戦
解説

 1球の怖さを改めて知る試合となった。試合は浜田の小河、島根中央の梶の変則右腕が投げ合う形となった。3回に2死2・3塁から石田が甘く入った直球をレフトスタンドへ運び3点を先制するが以降は得点を奪えなかった。一方の島根中央は相手守備の乱れから1点を返すも、リリーフした浜田のエース山田に抑え込まれた。

5章 Dゾーンのスコア

Dゾーンの組み合わせ/結果

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23.「大 田 対 安 来」
スコア

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23.
大 田
9
4
安 来

大会名:第106回全国高等学校野球選手権島根県大会
会 場:松江市営野球場
区 分:2回戦
解説

 第3シードの大田が苦しみながらも打線が奮起して初戦を突破した。安来は2回に西の適時打で先制。4回には堀内、5回には小藤と下級生が活躍し4点を奪う。追う大田は3回に大場の本塁打で一時逆転すると、5回にも知野見の適時打に敵失が絡むなどして同点に追いつく。大田は6回に大場が決勝打となる適時打を放つと、注目の打者畑野にも本塁打が飛び出しリードを広げた。

24.「飯 南 対 江津・浜田水産」
スコア

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24.
飯 南
12
0
江津・
浜田水産

大会名:第106回全国高等学校野球選手権島根県大会
会 場:松江市営野球場
区 分:2回戦
(5回コールド)
解説

 飯南が投打に連合チームを圧倒した。飯南は初回に敵失などで3点を先取すると、2回には森山、迫田、岩本、川島と4本の適時打で6点を追加する。攻撃の手は緩めず3回には鹿田、4点にも敵失で1点を加えた。一方の連合チームは飯南の岩本→宮岡の継投に1安打に抑え込まれた。

25.「大 田 対 飯 南」
スコア

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25.
大 田
2
5
飯 南

大会名:第106回全国高等学校野球選手権島根県大会
会 場:松江市営野球場
区 分:3回戦
解説

 飯南が第3シードを倒して8強進出を決めた。試合直前の雨天で翌日に順延するスタートとなった。飯南は3回に鹿田の適時打で先制すると、5回には迫田の適時打で追加点を挙げ主導権を奪う。7回にも迫田の適時打などで2点、9回にも川島の適時打で1点を加えた。大田は6回に知野見、8回に大場の犠飛で2点を返したが得点直後の失点が響いた。

26.「立正大淞南 対 松江東」
スコア

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26.
立正大淞南
11
4
松江東

大会名:第106回全国高等学校野球選手権島根県大会
会 場:松江市営野球場
区 分:1回戦
(7回コールド)
解説

 立正大淞南が初戦をコールドで勝ち上がった。立正大淞南は初回に竹田、儀間、佐々木、福山の適時打で4点を先制する。3回には塚本の適時三塁打、5回には儀間、佐々木、塚本、大館の二塁打で5点を挙げた。松江東は5回に1点を返すと、6回に草本の適時二塁打などで3点を返した。しかし、7回に立正大淞南が川端の適時打で7点差としコールド勝ちした。

27.「松江農林 対 松江北」
スコア

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27.
松江農林
13
0
松江北

大会名:第106回全国高等学校野球選手権島根県大会
会 場:松江市営野球場
区 分:1回戦
(7回コールド)
解説

 松江農林が松江北を圧倒して2回戦へ進んだ。松江農林は初回に糸川の走者一掃の適時二塁打と園山の適時打で先制すると、2回には柳浦の犠飛、3回にも1点、6回にも敵失などで2点、7回には柳浦、都田の長打などで13得点を挙げた。松江北は松江農林の左腕、山田に苦しみ得点を奪うことができなかった。

28.「邇 摩 対 益田翔陽」
スコア

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28.
邇 摩
2
12
益田翔陽

大会名:第106回全国高等学校野球選手権島根県大会
会 場:松江市営野球場
区 分:2回戦
(5回コールド)
解説

 益田翔陽が圧倒して勝利した。益田翔陽は初回に柳井、柴田の適時打などで4点を先制すると、2回には相手守備の乱れで4点を追加。一方の邇摩は2回に谷本宙の犠飛、4回に和田の適時二塁打で2点を返す。しかし、益田翔陽が4回に1点を追加すると、5回には西田、柳井の適時打で10点差をつけた。

29.「立正大淞南 対 松江農林」
スコア

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29.
立正大淞南
8
1
松江農林

大会名:第106回全国高等学校野球選手権島根県大会
会 場:松江市営野球場
区 分:2回戦
(7回コールド)
解説

 立正大淞南が3回戦進出を決めた。立正大淞南は3回に野選で先制すると、儀間のスクイズ、佐々木の適時三塁打で3点を先制した。4回にも1点、6回にも大館、川端の適時打で2点を追加した。松江農林は4回に糸川の適時打で1点を返した。しかし立正大淞南が7回に鍛冶、大館の適時打で2点を追加しコールドとなった。

30.「益田翔陽 対 立正大淞南」
スコア

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30.
益田翔陽
1
4
立正大淞南

大会名:第106回全国高等学校野球選手権島根県大会
会 場:松江市営野球場
区 分:3回戦
解説

 立正大淞南が接戦を制して8強進出を決めた。益田翔陽は4回表に柴田の適時打で1点を先制した。立正大淞南は4回まで益田翔陽の猪谷に苦しんだが、5回に鍛冶、大館の適時打で逆転する。その後は得点が動かない展開が続いたが、8回に儀間の適時二塁打、佐々木の犠飛で2点を加えた。立正大淞南はリリーフした島田の好投が光った。

6章 Eゾーンのスコア

Eゾーンの組み合わせ/結果

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31.「出雲商業 対 大 社」
スコア

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31.
出雲商業
1
3
大 社

大会名:第106回全国高等学校野球選手権島根県大会
会 場:島根県立浜山球場
区 分:準々決勝
解説

 大社が1年生大会で敗戦した因縁の相手にリベンジを果たした。大社の馬庭、出雲商業の福原による投手戦となった。大社は2回に1死1・3塁で投手へのゴロで3塁走者が本塁へ突入しクロスプレーで1点を先制すると、3回にも1死3塁でセフティースクイズを石原が決め追加点を奪った。大社は8回にも敵失で1点を追加する。出雲商業は9回に飯山の本塁打で何とか1点は奪ったものの反撃はそこまでだった。

32.「石見智翠館 対 浜 田」
スコア

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32.
石見智翠館
8
1
浜 田

大会名:第106回全国高等学校野球選手権島根県大会
会 場:島根県立浜山球場
区 分:準々決勝
(8回コールド)
解説

 石見智翠館が好投手擁する浜田の投手陣を打ち崩した。石見智翠館は初回に無死満塁で冨田が適時三塁打で3点を先制すると、浜田はエース山田に継投する。続く南里も犠飛を放つ。2回にも吉村の適時内野安打、3回に勝浦の適時打、5回に杉本の適時打で着実に加点を重ねた。浜田は4回に石田の2試合連続の本塁打で1点を反撃したが、石見智翠館先発の杉本に苦しんだ。石見智翠館は8回に荒木の適時打で7点差としコールドで4強進出を決めた。浜田は先発投手が違えば展開が違ったかもしれない。

33.「飯 南 対 立正大淞南」
スコア

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33.
飯 南
7
4
立正大淞南

大会名:第106回全国高等学校野球選手権島根県大会
会 場:島根県立浜山球場
区 分:準々決勝
解説

 飯南が集中打で逆転勝ちで2年ぶりの4強進出を決めた。立正大淞南は初回に儀間の本塁打で先制する。3回には大館の三塁打を起点に儀間の内野ゴロの間に1点を加える。6回にも捕逸で4点リードを奪い立正大淞南が主導権を握って試合を進めた。しかし、6回に飯南が岩本が適時打を放ち1点を返す。8回に立正大淞南が継投すると、いきなり森山が本塁打を放つと、迫田のポール直撃の本塁打で同点に追いつく。更に川島、石田の適時打も飛び出し、一挙6得点の猛攻で試合を決めた。

34.「矢 上 対 開 星」
スコア

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34.
矢 上
1
2
開 星

大会名:第106回全国高等学校野球選手権島根県大会
会 場:島根県立浜山球場
区 分:準々決勝
解説

 開星が投手戦を制して4強進出を決めた。試合は開星の井上勇、矢上の山下による投手戦となった。矢上は初回に皆吉の二塁打を起点に好機を作り、花田がスクイズを決め先制する。1点を追う開星は4回に井上拓の二塁打を起点に小村の適時内野安打で同点に追いつく。7回に2死3塁で田村が適時二塁打を放ち、これが決勝打となった。矢上は8回から注目の皆吉をマウンドに送るが継投前に試合を決められてしまった。

35.「大 社 対 開 星」
スコア

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35.
大 社
7
1
開 星

大会名:第106回全国高等学校野球選手権島根県大会
会 場:島根県立浜山球場
区 分:準決勝
解説

 大社が中盤以降に突き放し、3年ぶりの決勝戦進出を決めた。大社は初回、藤原の二塁打を起点に1死3塁とし石原が内野ゴロを放ち3塁走者が挟まれるも3塁帰塁がノータッチと判定されると、長い抗議直後に高梨が犠飛を放つ。更に捕手が2塁走者を刺そうとした送球が悪送球となり大社が大きな2点を先制する。一方の開星は5回表に連打と犠打で1死2・3塁とし井上勇がスクイズを決め1点差に詰め寄る。しかし、6回裏に石原、高梨の連続適時打で大社が2点を追加すると、7回にも藤原の適時打やセフティースクイズを織り交ぜ3点を奪い突き放した。

36.「石見智翠館 対 飯 南」
スコア

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36.
石見智翠館
9
7
飯 南

大会名:第106回全国高等学校野球選手権島根県大会
会 場:島根県立浜山球場
区 分:準決勝
解説

 乱打戦を制した石見智翠館が3年ぶりの決勝進出を決めた。飯南に2点先制されて迎えた1回裏、荒木の適時打と冨田の本塁打で石見智翠館が4点を奪いすぐさま逆転する。3回にも荒木の本塁打で2点を加え4点のリードを奪った。しかし、5回に飯南打線が爆発する。継投した大川から2死1・2塁とし鹿田の適時打、迫田の本塁打で同点に追いつく。互いに1点を加えて迎えた8回裏、勝浦の二塁打を起点に吉村の適時打で石見智翠館が勝ち越すと、荒木の犠飛で大きな2点を奪った。このリードを6回途中からリリーフした杉本が無失点の好投で守りきった。

37.「大 社 対 石見智翠館」
スコア

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37.
大 社
3
2
石見智翠館

大会名:第106回全国高等学校野球選手権島根県大会
会 場:島根県立浜山球場
区 分:決勝戦
解説

 甲子園を含めて大社の夏のベストゲームであると同時に今大会のベストゲームだった。3年前の2021年の決勝戦と同じカードとなった。3年前は決勝戦ノーヒットノーランで石見智翠館が優勝。この試合を観ていたであろう球児が最上級生として同じ舞台に戻ってきた。
 試合は大社の馬庭、石見智翠館の杉本と両左腕による投手戦となる。両者初回は好機を作るが無得点に終わる。3回表、石見智翠館は青木が甘く入った直球を捉え左越本塁打で待望の先制点を奪う。直後の3回裏、大社も1死1・3塁とし石原の適時打で同点に追いつくが後続が打てず逆転はできない。
 5回表に青木が変化球を捉え2打席連続の本塁打で石見智翠館が勝ち越しに成功する。更に冨田がフェンス直撃の2塁打で好機を作るが、馬庭が追加点を許さない。直後の5回裏、大社も1死満塁とするが石原、高梨の中軸が連続三振に倒れビハインドとなる。しかし、大社は粘り強かった。6回裏に馬庭がエンドランを決め1死1・3塁とし園山がセフティースクイズを決め同点に追いつく。
 更に7回裏、継投直後の投手を攻める。先頭の藤原が四球で出塁するとすかさず盗塁、犠打で1死3塁を作り石原が決勝点となるセフティースクイズを決め逆転した。この1点を大社のエース馬庭が気迫の投球で凌ぎ32年ぶりの甲子園出場を決めた。

7章 全国大会のスコア

全国大会の組み合わせ/結果(8強まで)

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第106回選手権大会
の組み合わせ/結果

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38.「大 社 対 報徳学園」
スコア

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38.
大 社
3
1
報徳学園

大会名:第106回全国高等学校野球選手権大会
会 場:阪神甲子園球場
区 分:1回戦
解説

 32年ぶりの甲子園出場となった大社の対戦相手は選抜準優勝の報徳学園だった。特に春は今朝丸(現:阪神タイガース)と間木の2枚看板と固い守りが武器のチームだ。
 大社は初回に今朝丸の立ち上がりを攻める。藤原がチーム初安打を放ち勢いづけると、安打と四球で1・2塁となる。高梨の打球は二塁手正面のゴロで併殺かと思われたが処理にもたつき2死1・3塁となり、下条がレフト前へ落ちる適時打を放つと3塁への悪送球で1塁走者の高梨が好走塁を見せ2点を先制する。
 その後はエンジンのかかってきた今朝丸と馬庭の白熱の投手戦となった。均衡が崩れたのは7回表、高橋蒼、馬庭の安打で2死1・2塁で園山が三遊間を破る適時打を放ち1点を追加した。大社は8回も好機を作ったが、ここは報徳学園の固い守りに阻まれた。強力な報徳学園打線に対し馬庭が無失点投球を続け迎えた9回。四球と安打で2死1・2塁とされ代打、貞岡に適時打を許し1点を返される。嫌な雰囲気が漂う中、続く西村の打球を遊撃手が弾くが2塁走者が3塁をオーバーランしていたのを落ち着いてアウトにして勝利した。

39.「大 社 対 創成館」
スコア

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39.
大 社
5
4
創成館

大会名:第106回全国高等学校野球選手権大会
会 場:阪神甲子園球場
区 分:2回戦
(延長10回タイブレーク)
解説

 ここで勝てば大社旋風が起こるかと考えて観ていた2回戦。試合は2年連続で夏の甲子園出場の創成館ペースで進んだ。創成館は3回裏、失策で出した走者を犠打で送ると、山口が三遊間を破る適時打を放ち先制する。大社は創成館先発の右変則の奥田に苦戦していたが、5回に馬庭の安打から好機を作り高橋翔がライト前へ落ちる適時打を放ち同点に追いつく。
 しかし、6回裏に創成館は2死1塁から盗塁で2塁へ進めると小森山の適時打で勝ち越すと、続く4番上田の打球を左翼手が処理を誤る間に得点し大きな2点を馬庭から奪う。それでも大社は8回表に1死1・2塁から敵失で1点を返すと、園山がスクイズを決め同点に追いつく。
 試合は延長タイブレークへ突入し、10回表の大社の攻撃。送りバントが決まらず打たせるが三塁手正面のゴロになるが、二塁転送が逸れ悪送球で1点入れる。1死2・3塁となり園山がセフティースクイズを決め2点目を奪う。その裏、失策で無死満塁となり内野ゴロの間に1点返され1死2・3塁。相手主将の向段のゴロを途中出場の安井が好守で防ぐと、最後は小森山を馬庭が三振にとり3回戦進出を決めた。

40.「早稲田実業 対 大 社」
スコア

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40.
早稲田実業
2
3
大 社

大会名:第106回全国高等学校野球選手権大会
会 場:阪神甲子園球場
区 分:3回戦
(延長11回タイブレークサヨナラ)
解説

 甲子園100周年の年に大会発足当初から参加する両校が対戦することになった。試合内容も甲子園の歴史に強く刻まれる試合となった。大社は初回に藤江の安打と敵失で2死1・3塁とし、下条がライト前へ落ちる適時打を放ち先制点を奪う。その後は早稲田実業の2年生左腕、中村と馬庭の白熱した投手戦となる。1点リードで迎えた6回表、連打と死球で1死満塁となり國光の一二塁間への打球を二塁手が好捕しアウトにする間に1点を返され同点に追いつかれる。続く7回、先頭の内園の二遊間を破る安打を中堅手が後逸し打者が生還し早稲田実業が1点勝ち越す。
 そのまま9回裏となるが、先頭の馬庭の打球が相手二塁手の悪送球を誘い無死2塁。更に園山の送りバントをお見合いし無死1・3塁となり、高橋翔がスクイズを決め同点に追いつく。送りバントで1死2・3塁とし早稲田実業は内野手の西村をレフトに入れ内野5人シフトを敷く。続く藤江の打球は奇しくもレフトの西村の元へ。一塁手へ転送する間に3塁走者が本塁へ突入するもアウトとなり併殺で延長タイブレークへ突入した。
 延長10回表は大社は一塁手と三塁手がチャージをかけるブルドッグが成功し無失点に凌ぐと両者無得点で11回へ突入。早稲田実業は強攻で打って出るが三塁手正面で併殺し無得点に終わる。その裏、島根県大会から甲子園合わせて初出場となった代打、安松が3塁線へ「神バント」と呼ばれるバントを決めて無死満塁となる。最後はエースの馬庭がセンター前に弾き返しサヨナラでチームの目標であった甲子園8強の目標を叶えた。試合後、外野スタンドからスマホのライトを振っていてとても幻想的な雰囲気であったことを良く覚えている。

全国大会の組み合わせ/結果(準々決勝以降)

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41.「大 社 対 神村学園」
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41.
大 社
2
8
神村学園

大会名:第106回全国高等学校野球選手権大会
会 場:阪神甲子園球場
区 分:準々決勝
解説

 準々決勝は昨夏の甲子園で4強進出の神村学園と対戦。大社は初回に藤原が出塁すると盗塁。石原の適時二塁打で先制点を挙げる。大社は馬庭ではなく岸を先発に起用。2回に3連打となる木下夢の適時打で同点に追いつかれる。4回には押し出しで1点勝ち越され、満塁で2番手の山本へ継投。山本がピンチを凌ぐと、直後の4回裏、大社は相手投手の守備が乱れる間に同点に追いつく。
 しかし、神村学園は直後の5回表に四球と安打で無死1・2塁とすると大社も馬庭を投入。しかし、併殺を狙った一塁送球が悪送球となり痛い3点目を失う。以降は完全に神村学園のペースとなり7回には4番正林の適時打を皮切りに岩下、上川床に適時打が飛び出し一挙4得点。8回にも1点を加えた。大社も最終回に1死満塁と4回途中からリリーフし好投続ける早瀬を攻めるが、高梨の打球が併殺打となり長い夏に終わりを告げた。

本日は特別展への
ご来場ありがとう
ございました。