島根県高校野球
データベース

お知らせ・ブログ

2026/06

26

第108回
選手権島根大会
Dブロックの見所

こんばんは。管理人のジョーです。

 

今日は準々決勝でCブロックと対戦するDブロックの各校について紹介します。

 

 

 

【Dブロック】

Dブロック組み合わせ

Dブロック組み合わせ

<画像を押して拡大>

【見所】

 Dブロックは矢上を筆頭に松江南や飯南、出雲商業、松江農林と公立校の中堅校が揃った実力差の少ないブロックだ。総合力では、矢上が投打共にやや抜けた実力がある。昨夏準優勝の松江南は打力を武器に対抗馬となる。出雲地区4強の飯南、松江農林、出雲商業と好投手も擁するだけに侮れない。注目カードは初戦では、松江南と出雲商業のカードだ。打力は松江南に部があるが、出雲商業の総合力も侮れない。飯南はエース吉田の踏ん張り次第で矢上を脅かす存在だ。8強を決める3回戦はどこが勝ち上がっても面白い試合となりそうだ。

 

 

 

 

 

14.松江南

 

秋16強 春:8強 松江:2回戦

 昨夏準優勝に大きく貢献したメンバーの半数が残り注目を浴びる形で今代のスタートとなった。秋は初戦で三刀屋と対戦。初回に注目の嶽野、督永のキーマン2人で先制した1点を竹邊が守り抜いた。3回戦では大田と対戦した。9回2死まで2点リードしながら、痛恨のエラーで同点となりタイブレークへ。10回表に5得点を挙げるも、またも守備のミスなどで同点とされ、翌11回にサヨナラ負けを許した。

 春は初戦で明誠と対戦。3対3でタイブレークとなるも、途中からリリーフした竹邊の好投もありサヨナラで勝利した。3回戦の出雲戦は強力打線が爆発し乱打戦を制した。準々決勝は昨夏決勝戦と同一カードとなった開星と対戦。初回に3失点するも、相手のミスも絡み8点を奪う。しかし、7回にリリーフした竹邊が掴まり一挙7失点で逆転を許し敗れた。松江地区大会では初戦で安来と対戦した。エース竹邊が二塁手、正捕手の嶽野がDHなど普段と異なるポジションで選手を起用。先制される苦しい展開ながら6回に3点を勝ち越す。しかし、9回に四死球などから福田が崩れサヨナラ負けを喫した。春以降打線はある程度得点を奪うだけに、ディフェンスが大きな課題となっている。春以降現地観戦できていないだけに夏に見られることを楽しみにしている。

 投手はエースの竹邊を中心に4枚の投手を起用する。秋はエースの竹邊が全て1人で投げ抜いたが、春以降は三島、福田、庄司などを積極的に起用し、最終的に竹邊に繋ぐ形に変わった。エースの竹邊は昨夏の準優勝に全試合先発として貢献した。武器は手元で動く変化球と制球が良いことだ。右スリークォーターから球速は120km/h中盤から後半ながら、スライダー、ツーシーム、チェンジアップなど多彩な変化球で左右の幅を広く使って投球する。秋には1試合を投げ切るスタミナも見せたが、夏を勝ち上がる上では継投が主となろう。

 三島は右上から上下の幅のある投球が持ち味で、竹邊とタイプが違う投手だ。春以降好投が目立ち安定して試合を作る能力が高いので、竹邊をリリーフに回すなら先発として起用されると考えている。庄司はスライダーが持ち味の右腕。左腕の福田は130km/h中盤の速球を投げる。チームで最も球に力があるので本来ならば2番手になっていないといけない実力の投手だ。制球が不安定で四死球から崩れてしまっているため使い所が難しい。これらの投手を駆使して例年通り継投で戦ってくると予想している。

 野手では昨夏準優勝にレギュラーとして貢献した正捕手の嶽野、二塁手の堀尾、遊撃手の督永、中堅手の竹内、三塁手の石倉を主軸に据え、出場経験を積んでいた金崎などが打力で貢献する形を秋はとっていた。しかし、春からDH制が導入されたことで勝負強い打撃が売りのエース竹邊をDHとして中軸で起用するようになった。DHのため、直前までリリーフの準備もできることで恩恵を受けている。打順は嶽野、督永、堀尾の強力な3打者が核となり、後続を勝負強い竹邊が務める。下位打線にも力のある金崎や、経験豊富な石倉や竹内が配置されているため打線のどこからでもチャンスを作ることができる。注目は左打者の嶽野と堀尾。右打者では督永と竹邊だ。この4打者で勢いをつけることができれば勢いに乗ってくるだろう。

 

 

 

 

 

15.出雲商業

 

秋:2回戦 春:2回戦 出雲:1回戦

 出雲商業は大幅に選手は入れ替わるものの、昨年代の秋の優勝を決める本塁打を放った下井や遊撃手の今岡が残りスタートした。秋は初戦の出雲西を5回コールドで下すと、2回戦では邇摩と延長11回タイブレークの乱打戦の末に敗れた。春は初戦で秋優勝の島根中央と対戦。初回に4点を失う厳しい展開ながら5回に同点に追いつく。そのまま、タイブレークへ突入したが11回表に4失点し金星とはならなかった。出雲地区大会では初戦で飯南と対戦。投手戦となり9回を2点リードして迎えたが、3失点し痛恨の逆転負けとなった。敗れた試合は全て1点差であり勝利はしていないが、実力的に弱い訳では無い。大量失点する回があるのが勿体ない。終盤のディフェンス力が備わってくれば上位進出もあり得る。

 投手陣は秋は坂根、白石、下井で戦っていたが、春からは中井が主戦投手へと成長してきた。中井は右上から130km/h前後の直球とキレの良いスライダー、落ちる変化球、緩急をつけるカーブなど多彩な球を操る本格派投手だ。制球も良く、横幅か高さのいずれかは厳しく投げてくる。その上でキレの良い変化球が複数あるため的が絞りにくい。スタミナでは出雲地区大会では8・9回から球威が急激に落ち、甘くなった球を痛打されたりバッテリーミスや四死球を出したりしてしまっていた。大崩れしなさそうな投手だけに強力打線の松江南にどれだけ通用するか楽しみだ。2番手以降の投手は現地で観戦できていないが、白石は右腕から多彩な変化球を投げると聞く。秋の主戦投手の坂根は直球と手元で曲がるスライダーを武器としている。守備が崩れることが多く、秋の邇摩戦は計7失策、出雲地区大会も3失策。加えてバッテリーミスも多く弱点となっている。

 野手では昨夏から出場している遊撃手の今岡を筆頭に、中井と下井が主軸となる。今岡は昨年代から不動の1番打者として活躍していて出雲地区大会でもスイングの強さが光った。2番の坂根も脚が速く1・2番コンビで相手バッテリーを盗塁で揺さぶる。これを中井、三島の中軸で返す。下井は反対方向に長打を打てる打者で、本塁打を放つ力もある。下位打線に座っているが捕手の是光も長打があり、最も率良く長打を打つ打者だ。この打者が出塁すると1・2番コンビが多彩な技を仕掛けてくる。采配では出雲地区大会では送りバントを多用していた。

 

 

 

 

 

16.松江高専

 

秋:2回戦 春:1回戦 松江:2回戦

 秋は初戦で益田に5回コールドで敗れた。春は初戦で松江工業と対戦。3回以降に松江工業の強力打線に捉えられ5回コールドで敗れた。松江地区大会では初戦で立正大淞南と対戦。5回終了時点で3対4と善戦したが、6回以降に引き離されて8回コールドで敗れた。春以降、攻撃が意地を見せて反撃する機会が目立つ。追い込まれた状況になる前に先制したい。

 投手は近年は好投手が続いていたが、今年は投手をどうするかから始まった。元々内野手の井上が投手にコンバートされた。投手では井上に全幅の信頼を置いている。エースの井上は右上から直球、カットボール(ナチュラル?)、スライダー、カーブを投げる。カットボール系の球が武器で制球はまとまっている。低めに集める投球が持ち味だ。特に右打者への外角の出し入れが良い。

 攻撃ではスイングは強くないため、上手く好機を作って少ない好機を仕留めたい。松江地区大会では下位打線で好機を作り、1・2番で返していた。特に湯浅がチームの軸になる打者だろう。松江地区大会では投手に専念させたが、春季大会ではエースの井上が唯一の適時打を放っている。しかし、投手層を考えれば井上頼みとなるので投手に専念させると考えている。

 

 

 

 

 

17.松江農林

 

秋:2回戦 春:1回戦 松江:1回戦

 秋は初戦で島根中央と対戦。先制点を奪ったが直後に逆転を許すと、5回以降にジワジワ引き離されコールドで敗れた。春は初戦で大社と対戦し、7回コールドで敗れた。松江地区大会では初戦で立正大淞南と対戦し、先制点を奪うも直後に大量失点し敗れた。今世代はいずれも初戦で県内5本の指に入る強豪校に敗れている。

 投手は昨年代からエースを務める左腕の山田と、速球派右腕の加藤康が軸となる。山田は左上のクロスステップから直球、スライダーを軸に組み立てた。昨年よりもベース上の強さと制球が良くなった。反省は決め球が甘く入ってしまった所を痛打されたが、特に右打者のインコースへの直球は良い球だった。加藤康は縦の角度ある右腕で、右上から130km/h前半の直球と縦のスライダーを軸にカーブや落ちる変化球を投げる。二段モーションでタイミングもずらしてくる。低めに決まるとゴロの打球を多く打たすことができる。春は四死球から崩れたのだ気をつけたい。他に右腕の石原も控える。

 攻撃では、1番打者の糸川が核となる打者であった。チーム全体でセンター返しをしており低いライナー性の打球で安打を重ねる。盗塁やエンドランの足技と送りバントで好機を作りにくる。春は何度もチャンスを作りながら得点を奪えなかったことが課題であった。

 

 

 

 

 

18.矢 上

 

秋:4位 春:2回戦 石見:準優勝

 重富や小泉、渡邉、宮本奏と昨年代の躍進を支えた野手が半数残り、投手も登板経験を積んだ鈴木が残る状況でスタートした。秋は投手陣に不安を抱えながらも組み合わせにも恵まれ勝ち上がっていく。初戦は明誠、3回戦は邇摩を下し8強へ進む。準々決勝では松江工業と対戦。初回の3点を4投手の継投で逃げ切った。しかし、準決勝から宮本奏が離脱すると、準決勝は石見智翠館、3位決定戦は立正大淞南に初回に主戦投手が失点し敗れた。左投手を大会序盤から中盤に苦しむと、大会終盤は相手にその弱点を突かれた。春は初戦で開星と対戦した。宮本羚と重富の本塁打で逆転したが、直後に投手陣が踏ん張り切れず逆転を許すと4回以降は相手エースの森が立ち直り敗れた。石見地区大会では投手と野手ともに本気で勝ちにいった。浜田商業と益田、益田翔陽を下し決勝戦へ進出した。しかし、浜田に延長11回タイブレークの末敗れ優勝とはならなかった。

 試合展開では、スコアボードの情報の不明な石見地区大会の浜田商業と益田戦を除く全8試合中全て後攻を選択していることが特徴的だ。初回の得点が入ると勝つことが多いが、反対に序盤3回で得点できないと苦しい展開となっている。

 今代は投手が弱点となっている。例年県内屈指の好投手を擁することが特徴の同校だが、今年は絶対的な投手がいない状況だ。秋は下級生から経験を積んだ鈴木がエースとして活躍。サブエースとして小泉が抜擢された。左腕の木佐木が救援する起用をした。春以降は鈴木が故障なのかベンチを外れていた。小泉と木佐木に加えて、草田が加わり3投手で春は継投した。石見地区大会ではエースナンバーを小泉が背負い、木佐木と2枚看板を形成していた。

 エースの小泉は右上から130km/h中盤の直球とスライダーが持ち味の投手だ。春以降は直球のスピードアップに加えて、落ちる変化球も習得し投球の幅が広がった。1人で1試合投げることが多い。石見地区大会では9回付近から球威が落ち始め、最後はヘロヘロになっていた。総合力では矢上で1番良い投手だと考えている。

 左腕の木佐木は左上からキレの良い直球と大きな曲がりのスライダー、チェンジアップを投げる。秋は球速は120km/h前後であったが、大きな曲がりのスライダーを武器に好リリーフを続けた。春は先発したが、ブルペンでは下手や横手、スリークォーターなど様々な角度から投球していた。石見地区大会では左上から投球していた。球が甘く入る回に石見地区大会では連打されて大量失点していた。

 草田は速球が持ち味の左腕で、130km/h前半の直球が持ち味で、同じ左腕の木佐木とはタイプが異なる。春以降登板の無い鈴木は縦の変化球が良い右腕だ。右上から120km/h後半の直球とスライダー、フォークなど様々な球種を投げる。高低以外も使うためにプレートのかなり三塁側を踏んで投げていた。右の速球派では松直も1年生時に登板経験がある。

 野手では昨年代から残る重富、小泉を筆頭に渡邉が主体となる。秋は引っ張り傾向がとても強く、左腕に苦しむ傾向が見られた。特に準決勝以降は左投手を当てられて苦しんだ。春からやや打球方向がセンター方向に向き始め、石見地区大会では左腕も打てるようになってきていた。毎試合のようにスタメンが変わり読めない所がある。采配は要所での送りバントやエンドランが多く、盗塁やセフティースクイズも数は少ないながら選手や状況で仕掛けてくる。足の速い三宅などはセフティーバントも多用してくる。

 チーム全体でスイングする力はある。重富は県内トップレベルの右打者で石見地区大会でも好調ぶりを発揮していた。センターから反対方向へライナーで伸びる打球を放っていて芯で捉えた打球が大半を占めた。春の開星戦でも勝ち越し本塁打を放つなど強烈な存在感を放つ。小泉も石見地区大会決勝戦で本塁打を放つなど力のある打者だ。引っ張り傾向の強い打者だが、率もあまり悪くない。春に本塁打を放った宮本羚や右投手に強い渡邉も力のある引っ張りタイプの打者だ。秋の途中から試合出場の無い宮本奏や松直も力のある飛ばせる打者で右打者の強打者が多いことが特徴だ。左打者では脚の速い三宅が厄介だ。

 守備は毎試合選手が違ったり、コンバートする選手が多すぎて練度不足なのか1度ミスが出ると連鎖的に不味い守備が続出した。カバーミスや打球の処理ミスなど多様なミスを引き起こしていた。また、一塁手への送球が少し逸れるとエラーに繋がり、夏に向けて非常に心配な仕上がり具合だった。結果として大量失点することが石見地区大会で非常に目立った。

 

 

 

 

 

19.飯 南

 

秋:16強 春:2回戦 出雲:4強

 昨年代から大半の選手が入れ替わった状況で今世代はスタートした。秋は初戦で益田翔陽を吉田が2安打完封で勝利したが、3回戦で立正大淞南に7回コールドで敗れた。春は初戦で益田東と対戦したが、失策やボークなどミスもあり5回コールドで敗れた。出雲地区では初戦で出雲商業と対戦し、9回に2点差を逆転し勢いに乗る。準々決勝では強豪校の平田と対戦した。復帰登板となった相手エースの山本を攻略。一時逆転を許すも再び逆転し4強へ進んだ。準決勝では大社に先制点を挙げるも四死球から大量失点しコールドで敗れた。ここまで敗れたのは立正大淞南、益田東、大社と強豪校のみだ。一方で敗れた試合は一方的にコールドされている。課題である強いチームへのディフェンスが初戦から試される。

 投手はエース吉田を筆頭に日高、堀江、板垣らが控える。吉田が行ける所まで投げてほしい所だ。吉田は右上から120km/h後半の直球とカットボール、大きく落ちる変化球など多彩な変化球を投げる。落ちる変化球を左右どちらの打者にも投げられることが特徴的だ。カットボールと落ちる変化球が手元で曲がるため打者が判別がつきにくいことが武器だ。出雲地区大会でも先発にリリーフと大車輪の活躍を見せた。試合の要所での暴投が気掛かりだ。日高は春の益田東戦に先発した。二段モーションでタイミングをズラしつつ、130km/h前半の威力ある直球と縦のスライダーやカーブが持ち味の投手だ。コースが甘く入った所を益田東戦は捉えられたが、速球に力負けしてくれるチームには有効なパワー型投手だ。

 堀江は貴重な左腕だ。クロスステップするフォームから直球は115km/h前後ながらカーブやチェンジアップを投げる。板垣は身体が大きな右腕で120km/h前半のシュートする直球と緩い変化球が武器だ。ディフェンスでは守備が例年よりも動きが悪い。バッテリーミスが出る試合が多く、ボークや失策、カバー不在などミスの種類が多様に発生している。特徴的なのは強肩捕手の上原で1塁への牽制を捕手から積極的に投げてくる。

 打線は強力ではないだけに様々な方法で攻撃を仕掛けてくる。左打者の平木、鹿田、右打者では村尾、上原などが攻撃の軸となる。盗塁と送りバントなどの小技を絡めて好機を短い時間の間にテンポ良く作ってくる攻撃が嫌らしい。特に出雲地区大会では盗塁も光った。岩崎や上原は盗塁を仕掛けることが多い選手だ。上原は下位打線に座ることが多いが、彼を起点に好機ができることが多い。これらの出た走者を村尾や鹿田が返す。

 

 

 

 

 

 明日は第2シード開星のいるEブロックの各校を紹介します。いよいよ折り返して反対の松江会場の紹介になりますね。お楽しみにお待ちください。