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こんばんは。管理人のジョーです。
明日は島根県代表の開星の甲子園大会の初戦です。対戦相手は2年連続出場となる宮崎商業。この記事では両チームの特徴や試合の見所をご紹介します。
【甲子園:8強まで組み合わせ】

甲子園:8強まで組み合わせ
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【試合の見所】
開 星 対 宮崎商業
開 星
【県大会の勝ち上がり】
島根県大会では組み合わせに恵まれたこともあり5試合で70得点と強力打線が光った。初戦と3回戦をコールドで勝ち上がると、準々決勝では松江地区の好敵手である立正大淞南と対戦。初回に失点する不安な滑り出しとなったが、直後に逆転し中盤にリードを広げて勝ち上がった。準決勝では連覇を狙う大社と対戦。先制点を奪うも中盤に追いつかれたが、直後に持田が決勝打となる本塁打を放ち接戦を制した。決勝戦では島根県大会決勝戦の大会記録となる26得点で大勝し甲子園出場を決めた。島根県大会では先攻時の方が得意に見えた。


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投手ではエースの松浦が5試合中4試合に先発した。直球の強さが春以降増し、冬に磨いてきた変化球と合わさり本格派の投手になった。島根県大会では初回に乱調する癖があったので、甲子園でも先発すると予想しているが立ち上がりが鍵となる。決勝戦で2番手で投げた篠田も右上から140km/h近い速球と縦に曲がる変化球が持ち味だ。島根県大会では出番の少なかった仙田も好投手だ。右腕から手元で鋭く曲がる変化球を投げる。最後を締めるのは遊撃手を守る持田だ。右スリークウォーターから140km/hを超える速球が目立つが、島根県大会では変化球でカウントを整えたり直球狙いの打者に変化球で勝負するなど観察眼に優れている。守備では5試合で5失策とミスが目立ったが競った場面での失策はあまり無く大差の時に失策が重なっている。
打線では2本の本塁打を放った右の持田、左の松崎が中心となる。島根県大会では好投手相手には2番の下宮から4番の松崎の3人で得点を奪っていた。送りバントやエンドラン、スクイズなど小技も駆使して得点を貪欲に奪いに来る。苦戦した準々決勝と準決勝では打線がやや引っ張りに入ってしまったのが原因だったが、決勝戦では修正できたことが大量得点に繋がった。
宮崎商業
宮崎県大会は5試合中4試合で1点差で勝ち上がったことが大きな特徴だ。3回戦では日向学院に0対0で迎えた9回裏に末田の適時二塁打でサヨナラ勝ちを収めた。特に準決勝では5点差を終盤にひっくり返し、決勝戦でも9回2死から連打で逆転し宮崎県では61年ぶりとなる夏連覇を果たした。試合後半の得点が多いことが特徴だ。逆転するチームのため先攻だと後攻に比べて苦戦する傾向があるように見える。


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投手陣ではエース左腕の永友が先発し、右翼手を守る日髙有がリリーフする。永友は球威があるタイプではないが変化球が良く三振を奪う能力が高い。ただし、準決勝、決勝戦ではあまり三振を奪っていないので相手打線のレベルによるかもしれない。特に右打者の外角で鋭く曲がるスライダー、左打者には横へ鋭く曲がるスライダーが武器。チェンジアップは右打者へ投げる。投球割合こそ多くないものの良い球だ。牽制も上手く、早い一塁牽制で走者を刺している。日髙有は右のスリークウォーターで力のある直球が武器だ。変化球では小さく手元で曲がるスライダーが武器だ。制球が甘くなることがあるので、これを狙いたい。守備も5試合で4失策と決して良い訳では無い。バッテリーミスもしているため隙を突きたい。
打線は全体で2割8分と強力打線とは言い難いがスイングは決して弱くない。右打者が6〜7人で特に9番を打つ湯地、1番を打つ日髙有、2番の日髙佳が宮崎県大会で当たっていた。この3人が出て勝負強い3番の末田、4番水谷で走者を返すと大量得点に繋がる。特に良い打者は日髙有で、前後の打者を出塁させないことが重要だ。宮崎県大会では2死走者無しからの得点が非常に多く2死となっても油断はできない。
盗塁も湯地、日髙有、日髙佳は良く走ってくる印象で警戒したい。反対に5番以降の打者には送りバントが多い。右打者は広角に打つこともできるが強いスイングで引っ張る傾向がある。特にレフトからセンターへのゴロで内野手の間を抜く安打が多く打球速度が速い。右方向へはフライやライナーの打球が多くなる。ゴロやライナーでの安打が多かったためフライを打たせるのも有効だろう。宮崎県大会では全て右投手との対戦であったため、開星としては右投手相手での打撃のデータは参考になるだろう。
【試合の見所】
宮崎商業は宮崎県大会と同じくエース左腕の永友が先発と予想する。開星は松浦が先発して最終的に持田に繋ぐという、島根県大会同様の継投で戦うのではないだろうか。開星は先攻が得意な序盤型、宮崎商業は後攻が得意な後半型と互いに正反対の得意な型を持っている。それだけにどちらが先攻、後攻かという部分は注目したい。互いに得意を選ぶか、相手の不得意に持ち込むか考え方が問われる。
前半型の開星としては必ず先制点を奪って5回を2〜3点以上リードして終えたい。そのためには、島根県大会では対戦の無かった左投手対策が鍵を握るだろう。右打者が鍵を握るが、外で縦に鋭く曲がりワンバンになるスライダーを見逃すことができるかどうかが見所だ。島根県大会決勝戦のようにコースに逆らわずセンター返しを心掛けたい。相手が強力打線というデータから普段と異なる配球をしてくる可能性も考えられる。宮崎県大会であまり投げなかったチェンジアップも少しは頭に入れておきたい。エースの永友を打ち崩すことができれば大きく勝利に近づく。
一方の宮崎商業としては最低でも5回を2点ビハインドまでに抑えて付いていきたい。開星は松浦、持田、篠田、仙田と球に力のある投手が揃っているため高めやインコースを見せながら直球と変化球ともにストライクゾーン内で勝負していきたい。宮崎商業ストライクからボールになる変化球を見逃すのが県大会では上手くできていた。変化球でボールボールとカウント不利になり直球を狙われるのが最も最悪だ。また、外外勝負となると容赦なく踏み込んで強打してくるので内と高低を使うことがポイントとなる。勝負強い末田、水谷に走者を溜めて回されると大量失点となるため、特に湯地、日髙有、日髙佳の内、2人に仕事をさせないことが失点を防ぐ要因となるだろう。宮崎商業は速くて低い打球が多いので開星内野陣が捌き切れるかも注目だ。
鍵となるのは両者初戦のため緊張のある1〜3回、開星が継投を考える5〜6回で試合の主導権は決まるだろう。6回終わって宮崎商業がリードしていれば宮崎商業が有利だと考えている。3〜5点決着と予想している。
試合は明日6日の午前10:30~の予定です。良い試合となることを楽しみにしています。