島根県高校野球
データベース

お知らせ・ブログ

2024/04

18

2024年度
春季島根県大会
シード争いの見所

お疲れ様です。管理人のジョーです。

 

いよいよ夏のシード権をかけた春季島根県大会が明日から開幕しますね。

 

そこで今回は、管理人なりの見所を紹介します。あくまでも秋に試合を観戦した印象で記載しました。もしかすると記憶違いがあるかもしれませんがご容赦ください。

 

2024年度春季島根県大会組み合わせ

<画像を押して拡大>

 

Aゾーンは第1シードの浜田から松江北までのゾーンだ。秋の王者浜田を大田、三刀屋、松江南が追う。前半ブロックでは浜田が抜き出ている。最速140km/h台中盤の速球と鋭い変化をするスライダーが持ち味のエース山田に注目が集まる。相手がこの投手から新基準バットで得点を奪えるかが争点になる。打線も上位から中軸まで力のある打者が揃う。

 

後半ブロックは公立校の中でも上位進出の可能性のある学校が揃った。秋に浜田相手に中盤まで接戦を演じた大田はエース生越を中心とした堅い守りが持ち味だ。知野見、畑野の左右の大砲の前に走者を溜めたい。三刀屋も一昨年の秋季大会準優勝の立役者となったエース三原の投球に注目が集まる。左腕から140km/h近い速球と多彩な変化球を操る。昨年は制球に苦しんだが、制球が安定するかは注目したい。更に昨年1年経験を積んだ左腕の矢田貝も控えている。打線は例年のような大きな打球を打てる打者は少ないが小技を駆使して得点を奪う。松江南も秋16強の実力がある。エースの鍛冶を中心に複数投手が控える。

 

 

Bゾーンは松江高専から第4シード津和野までのゾーンだ。前半は死のブロックとなった。共に秋8強の飯南と開星が初戦で対戦することになった。1次予選で最も注目されるカードだろう。飯南はエースの岩本が投打の柱を担うチームだ。投げては右腕から130km/h後半の速球に加えて、スライダーやフォークと変化球も良い。打撃でも中軸を担い、秋季大会の石見智翠館戦では自らを援護する先制適時打を放つなど勝利に貢献した。開星は例年のチームと比べると打力が劣るが守備を鍛えていた。秋は井上勇から持田への継投で勝ち上がった。様々なタイプの投手がいることが強みだ。捕手の吉川も経験豊富で県内ではトップレベルの強肩を誇る。打撃では左の大砲、井上拓や持田に注目。石見智翠館は現2・3年生はともに1年生大会で島根県の頂点に立っている。秋は大型右腕の松田康とキレのある変化球が持ち味の左腕杉本が登板した。1年生大会で好投した清水や小田が対等しているかも見所だ。攻撃はバットが振れていて、1年生ながら夏にスタメンを勝ち取った藤瀬・荒木の二遊間コンビが軸となる。特に荒木は1年生大会で新基準バットで本塁打を放っている。

 

後半ブロックは津和野の初戦の松江西戦が面白いカードだ。津和野は秋は全ての試合で野﨑から高橋の継投で戦った。打撃でも2人が重要な鍵となる。野﨑は4番を務め、センター深くまで打球を飛ばすことができる。高橋は津和野が殆どの試合9人のみで戦ったが、その中で唯一の左打者だ。松江西は左変則の平川が精神的な柱となっている。見慣れない左変則を津和野打線が攻略できるかが楽しみだ。

 

 

Cゾーンは第2シードの矢上から出雲北陵までのゾーンだ。前半ブロックは矢上の力が頭ひとつ抜けている。矢上はエース皆吉が140km/hを越える速球に加え、縦に大きく曲がるスライダーとフォークを投げる。春季大会では2番手以降の投手がどれだけ成長してエースとの差を埋めているかが注目だ。打撃は凄く打力があるチームでは無いが、秋はエンドランや送りバントでチャンスを広げる攻撃が光った。その矢上と初戦で対戦する出雲は右変則の鞁嶋、野手では安井、山本ら昨夏8強経験者を軸に上位を狙う。

 

後半のブロックはどこが勝ち上がっても不思議ではない。秋8強の出雲西は好投手の桐原を擁する。出雲北陵は秋16強で1年生大会の出雲地区予選で三刀屋の矢田貝を打ち崩して決勝進出と秋に躍進を遂げた。出雲商業は1年生大会で出雲地区予選を制した学年が最上級生となった。右腕の福原は力のある直球を投げる。その出雲商業を秋に破った大東は沖田、寺本、川本、林など昨夏浜田を破った際に出場していた野手の活躍が鍵となる。

 

 

Dゾーンは情報科学から第3シードの大社までのゾーンだ。今大会最もシードを取るのが難しいゾーンとなった。前半ブロックの注目は立正大淞南で島田と山田の両右腕はともに140km/h近い速球を投げる。打撃陣は秋は直球に振り遅れが目立ったが、甲子園経験者が中心となって冬にどれだけ成長したかが楽しみだ。同じブロックには島根中央がいる。昨春、現3年生主体のチームで浜田を倒して4強に進出し、島根中央旋風を巻き起こした。向井、梶、田平のタイプの異なる右腕をいかに起用するかが肝になる。

 

後半のブロックは秋・春・夏で直近5大会中4回対戦している大社と益田東の一騎討ちの様相だ。大社は馬庭、山本、岸と3年生トリオの強力な投手陣が武器だ。秋は守備が乱れての失点や致命的な走塁ミスで試合を落とした。守備のタイムを取るタイミング、ワンプレーを大切にする姿勢がないとこのゾーンは勝ち抜けない。益田東は強力打線が魅力のチームだ。河島、稲田、小野の長打のある左打者と、井坂や篠畑といった右打者が上位から中軸にずらりと並ぶ。投手は秋は小野と橋本が中心だった。小野はオーソドックスな右投手ながら変化球を低めに投げて抑えることもできる。橋本は出所が見えにくい左腕で打者はタイミングをとることが難しい。益田東と初戦で戦う出雲農林は秋は矢上相手に接戦を演じており、エースの神田の投球が益田東にどこまで通用するか見物だ。

 

 

2024年度春季島根県大会のページへ