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(第105回選手権島根大会組み合わせ)
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準々決勝以降
8強には、松江地区から4校、出雲地区2校、石見地区2校と松江地区が多く勝ち上がった。G・Hゾーンでは本命と思われる各校が次々に消えるなどの波乱もあったが、その他は順調に勝ち上がってきた。各校の戦力について今一度振り返りたい。
大 社
〔勝ち上がり〕
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2回戦、4対2松江南
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3回戦、10対0益田翔陽
(7回コールド)
〔特 徴〕
2回戦のみ観戦した。2回戦では昨夏からの成長が見られた。先制され、ベンチから声も出ず、春のように積極的にスイングもできていなかった。更に相手のシフトに嵌まり得点が遠かった。しかし、投手陣が流れを引き寄せる投球を見せると安松が2塁打を放ち、続く藤原の一塁手強襲安打で同点に追いつき大社のペースに引き戻し、逆転勝利を掴んだ。3回戦では本塁打2本含む10得点と打線が奮起したことで、安松を休ませることができた。ここまで3投手で2失点と投手陣の踏ん張りが良いのが特徴だ。
出 雲
〔勝ち上がり〕
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2回戦、13対3浜田商業
(5回コールド) -
3回戦、12対4出雲工業
〔特 徴〕
試合を見ることができてため詳しいことは分からないが、ここまで13回で計25得点と強力打線が実力を発揮している。2試合ともに1イニングで大量点を奪っており、流れに乗った時の怖さがある。投手陣は生越が何らかの理由でベンチを外れたため、少し苦しいが打線がカバーしているのが特徴だ。
益田東
〔勝ち上がり〕
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1回戦、2対0江津工業
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2回戦、2対1矢 上
(9回サヨナラ) -
3回戦、11対1出雲西
(7回コールド)
〔特 徴〕
試合を見ることができてため詳しいことは分からないが、1・2回戦と打線が得点を奪えず苦しんだものの、新たに主戦投手となった右横手の宇都宮、右上の糸井、左腕の廣田と投手陣が成長してきたことが大きい。チームが粘り強く矢上にサヨナラ勝ちして勢いに乗ると、3回戦では打線が遂に爆発して勢いに乗り、11得点を挙げた。上り調子で準々決勝へ来た怖さがある。
大 田
〔勝ち上がり〕
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2回戦、8対4出雲商業
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3回戦、9対2邇 摩
(7回コールド)
〔特 徴〕
2回戦のみ試合を見ることができた。先制点は盗塁なども交えて奪うと、そこからは送りバントで手堅く送って着実にリードを広げていった。春の大社戦では決まらなかったバントを終盤のミスを除いては高確率で1球で決めており攻撃のリズムが良い。投手は山尾が好投を続けている。しかし、2番手以降の投手が高確率で失点しており、ここからは山尾に頼らざる得ない展開が増えていくだろう。
立正大淞南
〔勝ち上がり〕
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2回戦、15対0江津・浜田水産
(5回コールド) -
3回戦、7対3石見智翠館
〔特 徴〕
3回戦のみ観戦したが、打線はセンター返しを徹底しており、送りバントも交えた手堅い攻めが光った。特に2死から適時打を放つことが多く勝負強い。1番打者の酒井は外角へ逃げるスライダーを巧くセンター前に運んでいた。また、タッチアップで2塁走者が3塁へ進むことが多く、アウトを無駄にしていない。投手は山下から日野への継投が主だ。特に日野は制球に磨きがかかり、落ちる球を覚えたことで投球の幅が広がった。守備も安定しており、遊撃手の竹内が特に良い動きをしていた。
開 星
〔勝ち上がり〕
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1回戦、4対0松江東
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2回戦、15対1隠 岐
(5回コールド) -
3回戦、5対3平 田
〔特 徴〕
2・3回戦を観戦した。鋭いスイングから放たれる打球の強さは間違いなく県内1番だ。打線はやや引っ張る傾向があるが試合の中で修正する力がある。中軸の3人が当たっており、注目の前井出の後ろ2人が当たっているのが厄介極まりない。松浦は2試合連続で直球をライトスタンドへ運んだ。山本も隠岐戦で左中間に本塁打を放っており、平田戦も鋭い打球を放っていた。そして、最も警戒すべき前井出はセンター中心に鋭い打球を放ち本塁打こそ出ていないが内容は良い。また、場面に応じて流して犠飛を放つなど試合の流れを読む能力に非常に長けている。
投手では百合澤の力を込めた速球は威力がある。昨年は接戦の終盤に先頭に四死球を与えて負けに繋がることが多かったが、平田戦では四死球を出さず成長を見せた。2番手以降の投手に不安が残るが、あと3試合百合澤が踏ん張れるか。
松江西
〔勝ち上がり〕
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1回戦、5対4松江北
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2回戦、10対4大 東
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3回戦、2対1津和野
〔特 徴〕
2・3回戦を観戦した。エース平川がチームの大黒柱。左横手からキレの良い直球で押してくる。要所で見せるスライダーも直球が良いので効いている。捕手も上手くタイムをかけて間をとっている。1回戦から殆どエースが1人で投げている分、疲労が気掛かりだ。打線はセンターへ低いライナーを放っており、特に大東戦ではこの特徴が表れていた。しかし、短打だけでなく3試合で2本の本塁打と長打力もある。
松江工業
〔勝ち上がり〕
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2回戦、10対8島根中央
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3回戦、10対2明 誠
(7回コールド)
〔特 徴〕
3回戦のみ観戦した。2回戦でシード校を倒した勢いそのままに好機を作ると、相手守備の乱れから大量点が入った。左打者の森が好打者で鍵となる。先発した後藤は右下手投げで、やや制球に苦労していた。リリーフした藤江が好投したことで点差が開いた。2試合連続で10得点する打線が持ち味で、反対に失点もベスト8の中では飛び抜けて多いのが気掛かりだ。
雑な解説となってしまいましたが、ベスト8の各校について少しでも分かってもらえると幸いです。明日は準々決勝4試合の見どころをお伝えします!明日もお楽しみに。